家の傾き修理・地盤沈下修正の手抜き工事の防ぎ方、工事の質の高め方

このページで紹介している方法は、家の傾きや地盤沈下に対する修正工事だけでなく、リフォームや外構の工事にも通用します。
今後の家の工事に対する知識として覚えておくと、意外なところで役に立つかもしれません。
ただ、信頼できる施工会社を選択できていれば、これらの方法について考える必要はありません。
工事日と休みが重なっているなど、時間に余裕があるときに実行する程度で充分です。
目次
手抜き工事を防ぐためにしておくこと
施主(工事の発注者)として、工事に関する知識を深めておけばおくほど、工事担当者に「こっそり手抜きしても見抜かれてしまうかも」という意識を与え、手抜き工事の予防につながります。
工事契約後もインターネットなどで工事に関して勉強しておくと良いと思います。
工事中もこまめに「工事の調子はどうですか?」とそれとなく確認してみましょう。
不明な点を質問するだけにとどめず、理解している所の再確認が、とても大切です。
営業担当者・工事担当者の言動を観察する
営業担当者の質は工事担当者の質と比例する場合がほとんどで、それは工事の質にも大きく関係します。
挨拶の仕方や物の扱い方などを観察しておきましょう。
家の傾き修正工事は直接見えにくかったり、詳しくない人から見ると分かりにくかったりする工程が多いと言えます。
言動が細かい所もしっかりとした工事担当者であるならば、床下などの見えにくい部分だとしても雑に終わらせることはしないでしょう。
工事に関する質問をしてみる
例えば工事中にセメントを練っていたとしたら、それはセメントなのか、モルタルなのか、コンクリートなのか質問したり、土を掘っていたとしたら、土の性質を聞いてみたりなど、教えを請う形で聞いてみるとたいてい答えてくれます。
家が持ち上がる原理や、使っている機械の仕組みなど、工事の技術に関する質問をすることは工事担当者にプロ意識を与えるため、きっと作業品質の確保につながるでしょう。
気になる点があればその場で伝える
疑問点がある場合はできるだけその場で工事担当者に質問しましょう。
数日前の工程について質問するより、その時に聞いたほうがより明確な答えが返ってきます。
後で聞こうと思っていて忘れてしまう事もよくあります。
ご自分が納得した状態で次の工程に進んでもらうと、工事後の満足度もより高まるのではないでしょうか。
その日の工事終了時に、明日の予定について尋ねておく
その日の工事が終わった後に「明日はどういう工事をするのですか?」といった確認をすることはとても効果的です。
人間は一度口にしたことは守ろうとしますので、この心理を上手に使って工事の質を高めましょう。
1日ごとの工事内容に対して関心を持っていることを示しておけば、よりていねいな作業になるはずです。
このページの用語解説
コンクリート(こんくりーと)とは
モルタルに砂利を追加でまぜたもの。モルタルより強度が上がる。
地盤沈下(じばんちんか)とは
土の中の隙間が埋まって表層の土地が陥没すること。地震による液状化でも発生する。
施主(せしゅ)とは
工事の依頼主(工事を発注した住人)のこと。
モルタル(もるたる)とは
セメントに砂と水を混ぜたもの。