薬液注入で家の傾きを直す工法(グランドコンパクション工法)
目次
- 1 グランドコンパクション工法の流れ
- 2 比べてみてください「工事完了後の地盤断面図」
- 3 グランドコンパクション工法(薬液注入工事)の8つの特徴
- 4 このページの用語解説
- 4.1 アンダーピニング工事(あんだーぴにんぐこうじ)とは
- 4.2 液状化現象(えきじょうかげんしょう)とは
- 4.3 杭基礎(くいぎそ)とは
- 4.4 硬化剤(こうかざい)とは
- 4.5 鋼管杭(こうかんぐい)とは
- 4.6 地盤改良工事(じばんかいりょうこうじ)とは
- 4.7 地盤沈下(じばんちんか)とは
- 4.8 地盤沈下修正工事(じばんちんかしゅうせいこうじ)とは
- 4.9 セメントミルク(せめんとみるく)とは
- 4.10 耐圧板工法・耐圧盤工法(たいあつばんこうほう)とは
- 4.11 軟弱地盤(なんじゃくじばん)とは
- 4.12 布基礎(ぬのぎそ)とは
- 4.13 粘性土・粘土(ねんせいど・ねんど)とは
- 4.14 ベタ基礎(べたぎそ)とは
- 4.15 ボーリング調査(ぼーりんぐちょうさ)とは
- 4.16 盛り土(もりつち・もりど)とは
- 4.17 薬液注入工法(やくえきちゅうにゅうこうほう)とは
- 4.18 レキ層(れきそう)とは
グランドコンパクション工法の流れ
1. 家の脇に30cmの正方形の穴を掘り、埋まっている上下水道管、ガス管の確認を行います。
その穴から直径4cmの鉄管でボーリング調査を行い、軟弱な地盤の最下端部を探り当てます。 |
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2. 地盤の中の土、砂、石、砂利などの隙間に、セメントミルクと硬化剤を二重管を使う特殊な混合方法で圧力注入すると瞬間でプリンのようにゼリー状になり急速に固化しますので、狙った地点以外に薬液が流れることはありません。(硬化剤=5秒程でセメントを固くする薬液) | |
3. 1つの穴から何度も角度を変えて少しずつ脈状に下から順番に地盤を固めていきます。
セメントミルクと硬化剤は二重管の先端で初めて混合され瞬時に固化しますので、ピンポイントで地盤を固める事が可能です。 |
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4. 家下の軟弱地盤が地下からの強固な地盤に圧迫され、土地の密度が上がって行き(圧縮=コンパクション)閉め固まっていきます。 | |
5. 圧縮された土が閉め固まり水や空気が入り込んでいる隙間が埋め尽くされ、圧力の逃げ場がなくなっていくと、次第に閉め固まった強固な地盤として隆起してきます。
その力を応用して家を土地ごと持ち上げ、ミリ単位で傾き修正することが可能です。 |
比べてみてください「工事完了後の地盤断面図」
グランドコンパクション工法(薬液注入工事)の8つの特徴
どのような地盤でも工事が可能
お家の傾きを直すだけではなく、軟弱地盤・液状化地盤を地盤改良してから、傾き修正工事を行います。
水分量が多い地盤・土の内部の空間が多い地盤に効果的で、今後の地盤沈下の抑制につながります。
埋め立て地、盛り土はもちろん、砂層、粘土層、レキ層などあらゆる地盤に対応しております。
軟弱地盤、液状化地盤の内部深くまで地盤改良できる工法
薬液注入工事はさまざまな工法がありますが、薬液を注入して地盤改良を始める深さが1~ 2メートル程度では不安が残ります。
グランドコンパクション工法は、6メートル以上の深度から薬液を注入して地盤改良を始めます。
深い位置からの地盤改良は、長い経験を積み、高度な技術を持った技術者にしか行えません。
再沈下の可能性はほぼありません。工事後10年間の万一に備えた無償保証制度
レフトハウジングでは再沈下する可能性が高い工事は行いません。
全ての工事に対して10年保証が付いており、万が一再沈下した場合には修正工事を無償にて行います。
工事中も普段通りの生活が可能
一時的な引っ越しや、仮住居は必要ありません。
電気・ガス・水道は工事中も問題なく使えます。
基本的にお庭から工事を行いますので普段通りの生活が送れます。
ご在宅でも、鍵をかけてお出かけになっても問題ありません。
将来建て替えや売却時に影響がない工法
耐圧板、鋼管杭などと違い、建て替え時や売却時に取り除く必要はありません。
建て替え時においても既に改良された地盤として、そのまま家を建てることが可能です。
狭い敷地でも工事可能な、研究を重ねた特殊技術
薬液注入工法では家の周囲にそれなりの広い敷地が必要でしたが、レフトハウジングの技術者であればあらゆる状況に対応ができます。
もちろん布基礎・ベタ基礎・杭基礎など全ての基礎で問題なく工事が可能で、部分的に傾いたお家でも修正できます。
技術者は公共事業の地盤沈下修正事業などで10~20年の経験者
当社の技術者は小中学校の校舎・公民館・交番など、特殊な建物の傾きを修正した経験もございます。
一級土木施工管理技士・一級建築士による施工計画をもとに、地盤沈下修正技術者として10~20年間の豊富な経験を持つ技術者が工事を行い、ミリ単位でお客さまのお家を沈下修正いたします。
高品質で低コストの他社圧倒価格
東日本大震災で大きく液状化した千葉県浦安市を含め、特殊な経験を積んだ技術者により独自に研究を進め、高品質・低コストを実現しました。
予算上の都合により工事を見送っていたお客さまも是非一度当社にご相談ください。
また、工事契約後に工事価格が変更になることはありません。
契約前の見積もりとして提示した金額以上に頂くことは一切ありません。
このページの用語解説
アンダーピニング工事(あんだーぴにんぐこうじ)とは
基礎の下の土を堀り、家の重さを利用して、ジャッキを伸ばすことにより杭(鋼管杭、コンクリート杭など)を地中にめりこませて行く。杭の継ぎ足しを繰り返し、固い層まで杭が到達した状態でジャッキを伸ばすと建物が上がってくる、という原理を利用した、家の傾きを直す工事のこと。固い層より建物を支えているので再沈下の可能性は低い。詳しくは「家の傾き修正工法のそれぞれの特徴と予算の目安」へ。
液状化現象(えきじょうかげんしょう)とは
砂と水が多い地盤が揺れると発生する。水と砂が分離して、水が噴き出してしまう現象。地盤沈下を引き起こす。
杭基礎(くいぎそ)とは
家の重さを支えるために地中に長い棒を打ち込み、その上に基礎を作っている状態のこと。鋼管杭、コンクリート杭、木杭などがある。
硬化剤(こうかざい)とは
セメントの固まる時間を早める材料のこと。水と混ぜて使われることが多い。
鋼管杭(こうかんぐい)とは
アンダーピニング工事の際よく使われる、鍛えた鉄で作られた杭のこと。ビル、マンション等の重量がある建物を支えるのは鋼管杭が適している。
地盤改良工事(じばんかいりょうこうじ)とは
地盤を強化する工事、もしくは建物の傾きを抑制する工事の総称。地盤沈下を抑制することが目的。家の傾きを修正するという意味合いは含まない。薬液注入工法、表層改良工法、杭工法などがある。
地盤沈下(じばんちんか)とは
土の中の隙間が埋まって表層の土地が陥没すること。地震による液状化でも発生する。
地盤沈下修正工事(じばんちんかしゅうせいこうじ)とは
建物の傾きを直す工事の総称。沈下修正工事・家の傾き修正工事とほぼ同じ意味。薬液注入工法、アンダーピニング工法、耐圧板工法、土台上げ工法などがある。
セメントミルク(せめんとみるく)とは
セメントと水を混ぜて液体にしたもの。
耐圧板工法・耐圧盤工法(たいあつばんこうほう)とは
基礎の下の土を部分的に掘り出し、50cm×50cm前後の鉄の板とジャッキを土の上に設置して基礎を上げていく工法のこと。詳しくは「耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説」へ。
軟弱地盤(なんじゃくじばん)とは
建物を建てると今後悪影響がでると推定される強度の地盤のこと。明確な基準はない。
布基礎(ぬのぎそ)とは
建物の間取りに沿って、壁の下だけに鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと
粘性土・粘土(ねんせいど・ねんど)とは
砂よりも細かい粒子で、水を含みやすいドロドロした土のこと。変形しやすいが、水とは分離しにくい。
ベタ基礎(べたぎそ)とは
建物の床下全体に鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと
ボーリング調査(ぼーりんぐちょうさ)とは
細長い鉄管を回転させながら地中に差し込み、地盤内部の性質を調べること。
盛り土(もりつち・もりど)とは
斜面の土地で、低い部分に土を入れて平坦な地面を作ること。比較的軟弱な地盤になる。
薬液注入工法(やくえきちゅうにゅうこうほう)とは
液体を基礎下の土の中に注入して、その注入圧によって地盤ごと基礎を持ち上げて家の傾きを直す工法。傾きの修正だけでなく地盤改良も兼ねることができる。詳しくは「家の傾き修正工法のそれぞれの特徴と予算の目安」へ。
レキ層(れきそう)とは
小石が多い地層のこと。水を通しやすい。沈下しにくい安定した固い地層で、支持層に適している。