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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

近隣工事で傾いてしまった家は修正できる?事前の対策も解説!

近隣工事で傾いてしまった家は修正できる?事前の対策も解説!

日常生活を送っていて、家の傾きについて考えることはそうそうないと思います。

ただ、すぐ近くで解体工事が始まり自宅が激しく揺れたり、マンションの新築工事で地盤を深く掘っていたりした場合、「もしかしてこの工事のせいで自分の家が傾いてしまうのでは?」と不安になるのではないでしょうか。

 

実際、近隣の工事による悪影響を受け家が傾いた壁にヒビが入ったフェンスが歪んでしまった、などのトラブルはしばしば見受けられます。

 

第三者の工事が原因で自分の家が傾くのは納得がいかないですよね。

そこで今回は、家の近くで工事がある際に気をつけておくべきこと、傾きを感じたときの対処法をご紹介します。

 

なぜ近隣の解体工事で自宅が傾いてしまうのか?

現在の大きな建物を解体し、新しくマンションを建てる場合を考えてみましょう。

 

大型の建物はその自重を支えるため、杭を打ったり、基礎や壁をコンクリートで頑丈に作ったりしています。

解体する場合は重機を使ってコンクリートを壊さなければなりません。

こちらに伝わってくる振動の大きさは、解体する建物の大きさおよびその建物との距離の近さに比例します。

 

つまり、すぐ近くで大きな建物を解体する場合、地震と同じような振動が伝わり続け、自宅が傾いてしまう可能性があるのです。

マンション新築工事の影響でも家が傾く?

マンションやビルなど大規模な建物の新築工事では、基礎や地下階を作るために地面を深く掘る必要があります。

地面を深く掘るときは建築基準法に基づき、まわりの土が崩れてこないように壁を作ってから掘っていかなければなりません。

土留め

 

このときに作る壁のことを土留め(どどめ・つちどめ)と言います。

 

この土留め工事をしっかりとしておかないと、地面を掘っているときに周辺の土地の土圧が下がり、局所的な地盤沈下を引き起こします。

たとえば、土留めが画像の左側に倒れたら、土留め周辺の土が横に広がります。

地面が左にずれた分、表層が下がり家も左側に傾いてしまうのです。

 

つまり、地盤沈下した範囲に自宅の基礎が乗っていた場合、その方向に向かって家が傾いてしまいます。

 

【参考工事事例】 隣地のマンション工事による地盤沈下の修正工事

【家の傾き修正事例】長崎県長崎市 隣地のマンション工事による地盤沈下の修正工事

 

土留めが頑丈であれば地盤沈下の心配はいらない?

土留めには板、コンクリート、鉄板などさまざまな材料が使われます。

工法も複数あり、一般の人が見てもその地盤に合っている方法かどうかは判断できません。

 

ただ、土留めから土や湧き水が流れ出していないかは確認しておきましょう。

特に注意するべきは、掘削した現場に砂と水が流れ込んでいる場合です。

直後に周辺の地盤が沈下することもあり、家が傾く可能性も高いと言えるでしょう。

近隣の工事のせいで家が傾いたと感じたら?

近隣で工事が始まり、「なんか家が傾いているような気がする……」と感じたら、少しでも早くその施工業者に報告しましょう。

工事によって地盤沈下が進行していて、日増しに家の傾きが悪化しているかもしれません。

これまで全く自覚がなかったのに、急にドアが閉まりづらくなった、ビー玉が転がるようになった、めまいがする、などの現象が起きているのであれば要注意です。

 

その場合、工事をしている業者に補修をしてもらえるのか?という点は非常に気になるところかと思います。

工事との因果関係を証明できないと、賠償請求は難しい

もしあなたが、「家が傾いたのは工事のせいだ!」と思っても、工事によって家が傾いたと証明できないと、賠償請求(家の傾きの補修の請求)は非常に難しいと言えます。

その理由は、近隣の工事を行った業者は、家が傾いたと言われてもそれが言いがかりなのか、そうでないのかが分からないからです。

工事によって地盤の一部が沈下してしまい、そのせいで家が傾いた可能性もありますが、もともと傾いていた可能性もあります。

 

はっきりと「工事のせいで家が傾いた」と証明できなければ補償に応じることはないでしょう。

実際、「工事によって家が傾いたり壁にヒビが入ってしまったのでなんとかしてほしい」と施工業者に訴えても、「因果関係がわからない」と取り合ってくれないケースは決して珍しくありません。

仮に裁判を起こしたとしても、因果関係を証明しきれずに結局負けてしまうことが多いようです。

ベストな手段は「事前に家の傾きを調査しておく」こと

因果関係を証明できるものを用意しておくことが非常に大切です。

この場合、ベストな方法は「工事が始まる前に家の傾き具合を調査しておく」ことです。

近隣工事で家が傾いた場合、第三者の事前調査書類があれば、因果関係を証明できるからです。

仮に調査の時点(工事が行われる前)で少し傾きがあったとしても、工事の影響で傾きが大きくなったのであれば、補償をしてもらえる可能性は十分にあります。

工事が始まってからでも手遅れじゃない!

もちろん工事開始前の傾きの数値と、工事完了後の傾きの数値を比較することができれば、因果関係を証明できます。

もし工事開始前に調査していなかったとしても、工事中の数値と工事後の数値を比較することで、数値の悪化が確認できたならば、因果関係を強く主張することができるのです。

因果関係を主張できる材料を少しでも多く揃えておくのがポイントです。

「自分で家の写真を撮影しておく」手段も有効

工事前の家屋調査に比べるとそこまでしっかりと証明できるものではありませんが、自分で「工事が始まる前の写真を撮影しておく」という方法も有効です。

工事終了後に壁を見るとヒビが入っていた……という場合、あらかじめ壁の写真を撮影しておけば因果関係を証明することができます。

 

家の傾きを写真として残すのは難しいので、外壁、基礎、犬走り、クロスや天井など、ヒビが入るかもしれない所の写真を残しておくようにしましょう。

「はるか昔の写真ではないのか?」と突っ込まれることを防ぐため、雑誌や新聞など日付がわかる物と一緒に写すのが望ましいと言えます。

工事業者が工事前に家屋調査するべきではないのか?

もちろん事前に家屋調査を行い、写真を撮ってくれる業者もいます。

大手ハウスメーカーや大手建築業者が大きな建物を建てる、あるいは解体する場合、たいていは工事開始前に業者側から家屋調査を提案してきます。

自分でわざわざ調査を行わなくても記録に残してくれるため、何かあった時に対処しやすく、こちら側としてもありがたいことです。

 

ただ、この場合の家屋調査は特に法律の規定がないため、業者側に調査義務はありません。

業者側がクレームに対する備えとして家屋調査しているにすぎないのです。

そのため、自分でも写真を撮影しておき、万が一のトラブルに備えておきましょう。

 

そして当然ながら、すべての業者が事前の家屋調査をしてくれるわけではありません。

知らぬ間に工事が始まっていた、なんてケースもありますから、気づいたタイミングで早めに調査をしておくとトラブルを未然に防げます。

家の傾きと因果関係が認められたら、どのような補償を受けられる?

家の傾きと近隣工事の因果関係が認められた場合、民法709条による損害賠償請求が行える可能性があります。

どこまで補償されるかは状況により変わりますが、

 

  • 傾きの原因の調査費用
  • 傾きを補修する方法を調べるための費用
  • 補修費用(工事費用)

 

このあたりが補償されると考えればいいかと思います。

補修が大掛かりになる場合は、仮住まいの費用まで請求できることもあります。

現在では、住みながらでも家の傾き修正工事を行える技術が確立してきているため、過剰な心配は不要です。

 

 

補修費用を出すのは基本的に工事を行った施工業者です。

施工を依頼した施工主が支払う必要はありませんが、施工主が明らかにおかしい指示をしたために被害が発生した場合には、施工主が補償することになります。

 

最近では金銭での保証ではなく、業者の全額負担で家の傾き修正工事を行うケースが多いようです。

この場合では業者側の提案と比較するために、自分でも家の傾き修正工事業者を探し、内容を比較検討すると良いでしょう。

決してひとごとではない。近隣の工事が気になるなら事前調査を

自分の家は大丈夫だろう……そう思っていても、近隣工事の影響による家の傾きは決してひとごとではありません。

工事が始まって数日間は問題がなくても、長期間の工事による揺れが傾きを引き起こすこともあり得るでしょう。

 

事前に家屋調査をしてくれる施工業者であれば比較的安心ですが、そうでない業者のほうが多いのが実情です。

万が一、家の傾きを感じても、因果関係が証明できなければ補償を受けられないことも……。

 

近隣で工事があることを説明された時は、必ず家屋調査の有無を確認しましょう。

調査を行わないと言われた場合、家の写真を撮影する、自分で業者に調査依頼するなどの対策を取るべきです。

調査費用で多少のお金はかかってしまいますが、自腹で家の傾き修正工事を行うよりは遥かに安くすみます。

たとえ工事が始まってしまった後でも遅くはないですから、不安を感じたらすぐに行動に移すことを強くおすすめします。

このページの用語解説

犬走(いぬばしり)とは

家の周りのコンクリートを打っている通路部分のこと。

土留め(どどめ・つちどめ)とは

もともとの斜面に土を盛った場合、または土を掘ったときに出来る壁面などが崩れないように、木や鉄の板を縦に設置する工程のこと。山留め(やまどめ)と同じ意味。頑丈な鉄筋コンクリート製のものは擁壁(ようへき)と呼ぶ。

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