プロが厳選!自分でできる家の傾きの簡易的な測り方8選

家の傾きの簡易的な測り方
ご自分で家の床の傾きを正確に測る場合は、レーザーやゲージなどを用意しなければならず、結構大変です。
そこで簡易的な測量方法の1つ目として、柱の傾きを測る方法をご説明します。
柱と床が垂直になっている場合であれば、柱の傾きと床の傾きの角度は一致します。
家の傾きが重度で、1階と2階が平行四辺形になってしまっている場合は、柱と床の傾きは一致しませんので注意してください。
糸・5円玉・セロハンテープとメジャーを用意します。
5円玉に糸を通して結び、糸の反対側をセロハンテープで柱に貼り付けると、5円玉と柱の間に隙間ができて、三角形ができます。
糸の長さを1メートルにして柱と5円玉の距離を測れば、1メートルにつき何ミリ家が傾いているかがわかります。
もしその距離が1センチであれば、基準点より1メートル離れた所で1センチ家が傾いてると言えます。
この場合は、国による家の傾きの被害認定基準であれば「半壊」に該当します。
一般的に1メートルにつき3ミリ(3/1,000)で違和感を覚え、6ミリで傾いてることに気づき、1センチで苦痛を感じると言われています。
感じ方は人それぞれですが、原因不明な体調不良がある場合には家の傾きを疑ってみましょう。
【参考記事】 知っておくべき法律による家の傾きの許容範囲・被害認定基準
もっと簡単に家の傾きを調べる方法は?
その他の方法としては
- ビー玉を転がしてみる
- ゴルフボールを転がしてみる
- 透明なコップに水を入れマジックで線を引く
- 2リットルのペットボトルに水を入れ床に横置きする
- スマホのアプリで傾きを測定する
- ホームセンターで売っている水平器を床に置く
- ホームセンターで売っている下げ振りを壁や柱に当てる
などで傾きの有無を調べることができます。
レーザー墨出し器(レーザーを水平・垂直に飛ばす機械)もホームセンターで売っていますが、精度が高くなるほど金額も高くなるので、高額なレーザーを買うよりは専門業者に依頼するほうが得策だと思います。
家の傾きの無料レーザー診断
レフトハウジングでは、お見積もりを希望されるお客さまに対して無料でレーザー診断を行い、家の傾きの調査結果を報告書でお渡ししています。
ご希望の方はお電話かお問い合わせフォームにてご依頼ください。
家の傾きの角度の計算方法
地震保険会社の契約書類やインターネット上で家の傾きについて調べると、傾きの角度での表記が多いことに気づかれると思います。
上記の方法で1メートルにつき何ミリ傾いているか判明しますが、傾きの角度といわれると「?」となりますよね。
角度の計算では「三角関数」で出てきた「tan(タンジェント)」を使います。
例えば、柱と5円玉の距離が11ミリだとすると、底辺が1,000ミリで高さが11ミリの直角三角形ができます。
ということは底辺(1,000)×tan?度=11という式が成り立ち、tan?度=11/1,000つまり、tan?度=0.011と変換できます。
これを関数電卓で計算(もしくは三角関数表で参照)すると?度=0.64度となりますから、0.64度の傾きがあることがわかります。
この場合は、国による被害認定基準では「半壊」に該当し、一般的な地震保険会社による被害認定基準でも「半損」になります。
以上の計算は手間がかかると思いますので、結果だけ知りたい方は下記の早見表を御覧ください。