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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説

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耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説

「家の傾きを直す工法を調べているけど、違いがわかりにくい!」

「工法の種類が多すぎて選び方がわからない!」

と、お悩みの方も多いのではないでしょうか?

 

今回は家の傾きを直す方法としてもっとも一般的な「耐圧板工法」を紹介していきます。

耐圧板工法の費用や施工手順、メリットと注意点も併せて解説します。

家の傾きを直す工事について詳しく知りたい方、比較検討したい方はぜひ参考にしてください。

そもそも耐圧板ってなに?

耐圧板とジャッキ家の傾きを直す工事においての耐圧板とは、50㎝×50㎝前後の正方形で、厚みが1~2㎝の鉄板のことです。

土の上に直接ジャッキを設置すると、ジャッキアップの際に基礎が持ち上がるのではなく、ジャッキ本体が地面の中に埋まっていってしまいます。

ジャッキが地中へめり込むことを防ぐために、土の上に耐圧板(鉄板)を敷いて、その上にジャッキを設置して基礎をジャッキアップしていくのです。

耐圧板工法と耐圧盤工法の違いとは?

耐圧板工法と耐圧盤工法は漢字が違うだけで、全く同じ工法です。

耐圧版工法と表記されている方もいます。

耐圧板工法はどんな工法?

耐圧板工法とは、地盤沈下によって発生した家の傾きを直す手段のひとつ。

家の傾きを修理する工法の中では、ジャッキアップ工事に分類されます。

最終的な微調整は手作業(手動ジャッキ)で行うため、施工精度の高い沈下修正工法と言えるでしょう。

 

耐圧板工法は、まず建物の基礎下を掘削し、50㎝×50㎝前後の耐圧板(鉄板)を土の上に設置します。

その上に油圧ジャッキを取り付けて家屋を持ち上げ、水平に戻す修理方法です。

後ほど耐圧板工法の施工手順も解説いたします。

耐圧板工法に適している地盤とは?

耐圧板工法は、地盤の沈下が収束している、つまり家の傾きの進行が止まっている場合に適しています。

家の重量により、現在もじわじわと地盤沈下が進行している場合(圧密沈下が進行している場合)には、一時しのぎの傾斜修正にしかなりませんので注意が必要です。

参考記事 「家が傾く原因を解説!地盤と建物が沈下する「圧密沈下」と「液状化」とは

家が傾く原因を解説!地盤と建物が沈下する「圧密沈下」と「液状化」とは

 

軟弱になっている地盤が浅く(一般的に2m以内)、かつその下の地盤強度が十分な場合に採用される工法です。

地盤の状態に左右されるため、すべての住宅の傾斜修正に耐圧板工法が適用できるわけではありません。

耐圧板工法に適している基礎って?布基礎でも工事可能なの?

ベタ基礎でも布基礎でも施工可能ですが、基礎に鉄筋が入ってない場合は補強工事が必要になるでしょう。

*1980年以前に建築された木造住宅は注意が必要です

耐圧板工法の工事期間はどれくらい?

耐圧板工法の施工期間は、家全体の沈下修正が必要な場合でおよそ2~3週間です。

一部屋のみ傾いているなど、沈下修正範囲が狭い場合は1~2週間が目安でしょう。

ほかの沈下修正工法(アンダーピニング工法など)と比べると短い工期で済みます。

耐圧板工法の工事費用は?相場は200万円以上が目安?

耐圧板工法の費用は、家の傾き修正工事としては比較的安価で、最多価格帯は200万円~400万円となっています。

もちろん、家屋の一部分の傾き修正など、沈下修正範囲が狭い場合には上記の金額より安くなります。

耐圧板工法の施工手順

耐圧板工法の施工は、基本的に以下の流れで行っていきます。

地盤の掘削工事

耐圧板設置まず、耐圧板を取り付けるために、住居の基礎下を掘り起こす掘削工事を行います。

基礎がむき出しの状態になったら、耐圧板を土の上に置き、その上にジャッキを設置します。

耐圧板は、ジャッキで持ち上げた際に荷重が偏らないよう水平に設置するのがポイントです。

ガス管や水道管もジャッキアップ前に掘り出して、後ほど勾配を取り直します。

基礎のジャッキアップ

支持台設置耐圧板の上に高さ調整ができる支持台を置いて、ゆっくりとジャッキアップを開始します。

ジャッキアップは、沈下量の大きい箇所から修正を試みるのが基本です。

その際、建物の損傷を防ぐための室内測量も欠かせません。

住居が水平になったら、しっかりと支持台の高さを固定し、ジャッキを抜き取ります。

その後、耐圧板と支持台をコンクリートで固めます。

埋め戻し

最後の埋め戻しですが、土砂による復元が難しい地点においては、気泡モルタル(発泡剤、セメント、砂を混合した空間を埋める材料)などで隙間充填作業を行います。

気泡モルタルが適している理由は、荷重に影響を与えることなく基礎下までしっかり埋め戻せるからです。

耐圧板工法について知っておきたいメリットと注意点

住宅の沈下修正工法はそれぞれ特徴があり、どの工法も一長一短です。

それぞれの工法で、工事期間・金額・適している地盤などが違うため、似た建物であっても最適な工法は異なる場合があります。

ここでは耐圧板工法の優れている点、注意するべき点を解説します。

耐圧板工法のメリット

耐圧板工法は、基本的に人力作業がメインで、隣家と近接しているなど、限られた作業スペースでも施工が可能です。

工事の問題としてありがちな振動や騒音、環境汚染などを極力抑えることができ、近隣住民に迷惑がかかることはほぼありません。

 

また、工事中でも平常どおりの生活が送れます。

引っ越しの必要もないため、余計な労力やコストがかかりません。

 

ミリ単位での施工が可能で、高い施工精度を追求できる点も大きなメリットです。

価格はアンダーピニング工法よりも安いため、比較的低予算で沈下修正工事が行えます。

耐圧板工法の注意点

耐圧板工法は地盤改良を目的とする工事ではないため、地盤の沈下が収束している場合にのみ有効な施工方法です。

そのため、この工法を選択する際は、沈下状況の確認が重要なポイントと言えるでしょう。

経年による地盤の圧密によりじわじわと家の傾きが進行している場合は、地盤沈下が収束するのを待ってから工事を始めるか、もしくは他の工法を選択しましょう。

*この状態であればアンダーピニング工法が適しています

 

掘削の深さが限られており、対応可能とされるのは基礎下1m~2m程度の浅い地盤までです。

仮にそれ以上深い位置に軟弱地盤がある場合、傾きを修正しても再沈下する恐れがあるため、支持層の見極めが欠かせません。

耐圧板工法

上記の画像のように、軟弱地盤の上に耐圧板(鉄板)を設置して傾きを修正しても、一時しのぎにしかならず、軟弱な層が沈下すれば家は再び傾いてしまいます。

 

アンダーピニング工法については、「ジャッキアップで家の傾きを直す工法(制振アンダーピニング工法)」の記事で解説しています。

ジャッキアップで家の傾きを直す工法(制振アンダーピニング工法)

耐圧板工法の耐震性と耐久性

耐圧板工法は、浅い地盤に鉄板(耐圧板)と支持台を設置し、それをコンクリートで固めて家を水平に保つ沈下修正工法です。

そのため、耐圧板工法は耐震性と耐久性に優れた工法と言えるでしょう。

耐圧板設置位置より下の地盤が強固であるならば、積極的に採用するべき工法だと思います。

おわりに

家の傾きは、沈下修正工事を行わないことにはもとに戻せません。

耐圧板工法は地盤沈下で家が傾いてしまったとしても、今後これ以上地盤そのものの沈下は起こらないと思われる場合に有効です。

狭い場所でも施工が可能で、ミリ単位の施工精度を求めることができる沈下修正工法です。

耐圧板工法は工期も短く、費用も比較的リーズナブルとなっています。

 

ただし、条件を満たさなければ今後の不安がない状態に修正することは難しく、施工前のリサーチが重要と言えるでしょう。

家の傾きを直す場合には、耐圧板工法だけではなく他の工法の見積もりも取り、比較検討することをおすすめします。

このページの用語解説

アンダーピニング工事(あんだーぴにんぐこうじ)とは

基礎の下の土を堀り、家の重さを利用して、ジャッキを伸ばすことにより杭(鋼管杭、コンクリート杭など)を地中にめりこませて行く。杭の継ぎ足しを繰り返し、固い層まで杭が到達した状態でジャッキを伸ばすと建物が上がってくる、という原理を利用した、家の傾きを直す工事のこと。固い層より建物を支えているので再沈下の可能性は低い。詳しくは「家の傾き修正工法のそれぞれの特徴と予算の目安」へ。

圧密(あつみつ)とは

上部からの圧力により土の体積が減少することを圧密と言う。土の上に家などの重みがかかると、土内部の水と空気が搾り出されて引き締まった土ができる。引き締まった分、表層が沈下する。

掘削(くっさく)とは

土をシャベルや重機を使って掘ったり、穴をあけたりすること。

支持層(しじそう)とは

建物の重さを支えるのに十分な固さの地層のこと。一般の住宅と、ビルやマンションでは建物の重量が違うため、支持層と言える地層の深さは異なる。ビルやマンションの支持層は一般住宅よりはるかに深い。

地盤改良工事(じばんかいりょうこうじ)とは

地盤を強化する工事、もしくは建物の傾きを抑制する工事の総称。地盤沈下を抑制することが目的。家の傾きを修正するという意味合いは含まない。薬液注入工法、表層改良工法、杭工法などがある。

地盤沈下(じばんちんか)とは

土の中の隙間が埋まって表層の土地が陥没すること。地震による液状化でも発生する。

沈下修正工事(ちんかしゅうせいこうじ)とは

建物の傾きを直す工事の総称。地盤沈下修正工事とほぼ同じ意味だが、地盤を改良、強化するという意味合いは含まない。薬液注入工法、アンダーピニング工法、耐圧板工法、土台上げ工法などがある。

軟弱地盤(なんじゃくじばん)とは

建物を建てると今後悪影響がでると推定される強度の地盤のこと。明確な基準はない。

布基礎(ぬのぎそ)とは

建物の間取りに沿って、壁の下だけに鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと。

ベタ基礎(べたぎそ)とは

建物の床下全体に鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと。

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