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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

受水槽・貯水槽の沈下修正工事とは?傾きを直す方法から費用まで徹底解説!

受水槽・貯水槽の沈下修正工事とは?傾きを直す方法から費用まで徹底公開!

傾いた受水槽貯水槽への対処法は2つあります。

 

  • 壊してから作り直す……断水が必要な場合がある
  • 沈下修正工事(傾き修正工事)を行う……断水不要

 

ちなみに、水槽を解体して新設する場合には以下の工事が必要です。

 

  1. 仮設水槽設置
  2. 既存水槽解体・撤去
  3. 新設水槽設置
  4. 仮設水槽解体・撤去

 

スペースが足りない、予算の問題などの理由で仮設工事ができない場合は、工事が終了するまで断水する必要があります。

水槽の大きさや工事内容によっては長時間の断水となってしまいます。

断水を避けるため、一時的に配水本管に直結する方法もありますが、それなりのコストがかかります。

 

新設して数年しか経っていないなど、傾いているけど機能自体には問題がない場合もあるでしょう。

そのような場合、高額な工事費を支払って解体・新設するのはもったいないと思いますよね?

とはいえ、そのまま傾きを放置してしまうのは考えものです。

 

受水槽・貯水槽の傾きをそのまま放置するとどうなるのか?

水槽の設計は水平時を想定しているため、想定外のところに力が加わり続けている状態です。

不同沈下をそのまま放置していると、

 

  • ひび割れ(クラック)が発生し、水が漏れてしまう
  • 適切な勾配がとれなくなり、排水口から水が排出されにくくなる

 

などの症状が発生します。

ひび割れや水漏れは、水槽の破裂のもっとも大きな原因です。

受水槽・貯水槽のひび割れによる5つのデメリットとは?

 

  • 水槽下部のひび割れから漏水して水の溜まりが悪くなる、もしくは全く溜まらない
  • ひび割れからゴミや害虫が侵入して不衛生な状態になる
  • 水槽の強度が不均一になり、破損の原因になる
  • 強度が下がり耐用年数が短くなる(通常での耐用年数は15年前後)
  • 地震に対する耐久力が下がり、破裂事故が起こりやすくなる

 

などのデメリットがありますが、メリットは一つもありません。

一番の問題は、傾きによって水槽の強度が大きく低下している事

大きな地震が起きた場合に、もしも貯水槽が破裂して、急に水が使えなくなってしまったら一大事です。

マンションで居住者がいる場合、シャワーやトイレが使えなくなり、生活が成り立たなくなります。

飲食店は営業ができないため、ビルや大きなマンションで多くのテナントが入居している場合は、多額の金銭的損害が発生してしまいます。

そして多量の水を使用する公共施設工場病院などは断水による影響が大きく、より被害は甚大でしょう。

 

東日本大震災や熊本地震で多くの受水槽・貯水槽が壊れ大きな被害が発生したことは、ニュースにも取り上げられましたから、記憶に新しいのではないでしょうか。

受水槽・貯水槽の傾きの原因とは?

地面の上に設置されている受水槽の傾きの原因は、ほとんど全てが地盤沈下です。

受水槽は住居と比べれば遥かに軽く、不同沈下は起こりにくいため、設置箇所の地盤強度はあまり考慮されないようです。

ごくまれに設計上の問題や、基礎の破損が原因で傾いている場合もあります。

受水槽・貯水槽の傾きを直す費用はどれくらい?

沈下修正工事費用は、水槽の大きさ(縦×横×高さ)と傾きの範囲によって変化します。

費用の目安は、受水槽を解体して新設する場合の4分の1程度です。

60万円~90万円が最多価格帯となっています。

 

レフトハウジングではお見積もり費用は無料ですから、正確な金額をご希望の方は「お問い合わせフォーム」よりご依頼ください。

受水槽の解体・新設と比べて、傾きを直す場合の4つのメリットとは?

 

  • 受水槽を使用しながら工事が可能なため、断水の必要がなく住人やテナントに迷惑がかからない
  • 工事費用が大幅に安い
  • 工事期間が大幅に短い
  • 新設時と違い、地盤強度の心配が不要

 

小規模マンションの受水槽であれば、1日で沈下修正工事が終わる場合もあります。

集合住宅やテナントビルにおいては、工事期間短縮のメリットはとても大きいのではないでしょうか。

 

また、新設時に必要な地盤沈下対策工事について考える必要がないことも、好都合な点と言えるでしょう。

受水槽・貯水槽の傾きを直す方法は?沈下修正の工法解説

工事手順は「ジャッキアップで家の傾きを直す工法(制振アンダーピニング工法)」とほぼ同じです。

ジャッキアップで家の傾きを直す工法(制振アンダーピニング工法)

 

レフトハウジングの制振アンダーピニング工法では、特製コンクリート杭(15cm×15cm×高さ30cm)を支持層まで圧入を繰り返し、受水槽の傾きを修正します。

受水槽の工事前測量図

灰色の部分が受水槽の基礎です。

図面の上側に向かって傾いています。(数値の単位はミリメートルです)

1.受水槽の基礎の下を手掘りで掘り、ジャッキの設置スペースを確保します。

 

アンダーピニング工事02 2.特製コンクリート杭(15cm×15cm×30cm)と油圧ジャッキ、修正金具をセットします。

コンクリート杭の打ち込みの工程(2~4)は家の傾き修正工事と同じです。

アンダーピニング工事04 3.受水槽の重さを利用して、特製コンクリート杭を土の中に押し込んでいきます。

1つのコンクリート杭が埋まったら、一旦ジャッキをずらして追加のコンクリート杭を置いて更に押し込んでいき、これを何度も繰り返します。

アンダーピニング工事05 4.硬い支持層までコンクリート杭が到達すると、杭が埋まる代わりに受水槽が持ち上がってきます。
5.最後は修正金具の高さを調整しながら、基礎をミリ単位でジャッキアップして、受水槽の傾きを修正していきます。

傾きの修正完了後は修正金具ごと埋め戻します。

沈下修正工事完了

受水槽沈下修正完了

水平が確認できたら、埋め戻して受水槽沈下修正工事完了です。

このページの用語解説

アンダーピニング工事(あんだーぴにんぐこうじ)とは

基礎の下の土を堀り、家の重さを利用して、ジャッキを伸ばすことにより杭(鋼管杭、コンクリート杭など)を地中にめりこませて行く。杭の継ぎ足しを繰り返し、固い層まで杭が到達した状態でジャッキを伸ばすと建物が上がってくる、という原理を利用した、家の傾きを直す工事のこと。固い層より建物を支えているので再沈下の可能性は低い。詳しくは「家の傾き修正工法のそれぞれの特徴と予算の目安」へ。

コンクリート杭(こんくりーとぐい)とは

アンダーピニング工事の際よく使われる、コンクリートで作られた杭のこと。通常の家屋を支えるのはコンクリート杭のほうが、費用対効果が高い。水分量が多い地盤に適していて、鋼管杭と違い錆びによる腐食がない。

支持層(しじそう)とは

建物の重さを支えるのに十分な固さの地層のこと。一般の住宅と、ビルやマンションでは建物の重量が違うため、支持層と言える地層の深さは異なる。ビルやマンションの支持層は一般住宅よりはるかに深い。

地盤沈下(じばんちんか)とは

土の中の隙間が埋まって表層の土地が陥没すること。地震による液状化でも発生する。

受水槽(じゅすいそう)とは

1階もしくは地下に設置する水道水を溜めておくタンク(水槽)のこと。貯水槽の一種。マンションの屋上などに設置すると高架水槽と呼ばれる。

貯水槽(ちょすいそう)とは

水を溜めるタンク(水槽)の総称。1階もしくは地下に設置する受水槽や、マンションの屋上などに設置する高架水槽などがある。

不同沈下・不等沈下(ふどうちんか・ふとうちんか)とは

地盤沈下の影響で建物が傾いた状態のこと。地盤沈下がおきても、建物がストンと傾かずに沈下した場合は不同沈下とは言わない。

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