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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

アンダーピニング工法で家の傾きを修理!費用・メリット・デメリットを解説

アンダーピニング工法で家の傾きを修理!費用・メリット・デメリットを解説

家の傾きを直すために情報を集めていると、さまざまな傾き修正工法があることに気づくのではないでしょうか。

「検索しても情報が専門的すぎて、どの工法を選択すれば良いのか分からない」という方もいらっしゃると思います。

 

このページでは、この工法さえ選んでおけばまず間違いない、という「アンダーピニング工法」について詳しく解説していきます。

 

アンダーピニング工法のメリットデメリット費用工事手順も順番にわかりやすく説明します。

 

最適な工法を自分で選ぶのは難しい

土台上げ工法、耐圧板工法、薬液注入工法、アンダーピニング工法、そしてこれらから派生した工法……など、数え切れないほどの工法が存在します。

それぞれの沈下修正工法において、工期費用再沈下のリスク施工精度仮住まいの要不要対応できる基礎の種類対応できる傾きの程度など、条件が異なります。

そのため、総合的に判断して工法を選択しなくてはなりません。

 

業者は自社の得意な工法を一番に提案してくるため、一社の意見を鵜呑みにせず、複数の専門家へ相談するのが望ましいでしょう。

迷った末に自宅に合わない工法を選択してしまい、後悔されている方も少なくないのです。

そもそもアンダーピニング工法とは?

アンダーピニング工法とは、建物の荷重と油圧ジャッキを利用して新規に杭を打ち込み、支持層に到達した杭を反力にして沈下を修正する工法のことです。

地盤の状況を問わずに高い修正精度を持つ工法で、再沈下のリスクがありません。

ビルやマンションなど大規模建造物の沈下修正工事にも用いられ、橋や駅などの公共事業でも採用されている非常に信頼性の高い工法です。

 

【参考記事】 支持層とは?支持地盤の確認方法、N値の目安をわかりやすく解説!

支持層とは?支持地盤の確認方法、N値の目安をわかりやすく解説!

 

家の傾き修正工事の工法に迷ったら、アンダーピニング工法を優先して検討すると良いでしょう。

アンダーピニング工法がもっとも手堅く、リスクが少ないと言えます。

 

もちろんメリットだけではなくデメリットもあります。

以下でアンダーピニング工法の費用・メリット・デメリットを順番に解説していきます。

アンダーピニング工法の費用は高額。その分効果が期待できる

アンダーピニング工法は家の傾きを確実に直せるため、もっとも信頼性の高い沈下修正工法と言えます。

地盤の状態に左右されず再沈下の心配も不要です。

 

アンダーピニング工法の費用相場は600万円~1,000万円です。

危険かつ難易度の高い作業が多いため、他の家の傾き修正工法と比べるとかなり高額となっています。

 

高額になってしまう理由の一つは、アンダーピニング工法の施工業者が少ないことです。

依頼受けた業者が施工できないケースが多く、別の業者に外注に出しているため高額な見積もりとなってしまうのです。

 

アンダーピニング工法の施工業者に直接依頼をすることができれば、本来の相場である300万円前後の工事代金となるでしょう。

アンダーピニング工法のメリット

 

  • 再沈下の危険性がない
  • 今後も沈下が予測される軟弱な地盤でも適用可能
  • 地盤の状況を問わず保証がつく
  • 精度の高いレベル修正
  • 住んだ状態のまま工事可能で、仮住まいは不要
  • 住宅密集地でも工事可能
  • 布基礎、ベタ基礎、杭基礎、無筋の基礎など種類を問わず工事可能
  • 建造物が重くても施工可能

 

再沈下の危険性がない

支持層に到達しているコンクリート杭(もしくは鋼管杭)が建物を支えているため、地震にも強く、今後も安全・安心に住み続けることができます。

 

今後も沈下が予測される軟弱な地盤でも適用可能

表層の地盤強度とは関係なく、支持層より支持力を得ることができます。

十分な反力が確保できない、もしくは沈下が収束していない軟弱な地盤にも適した工法です。

 

地盤の状況を問わず保証がつく

他の工法では工事後の保証について、複数の免責条件(地盤の状況により免責など)が付いてしまうのが一般的です。

一方、アンダーピニング工法の工事保証では、地盤の状況を問わずに保証を受けることができます。

 

精度の高いレベル修正

アンダーピニング工法では油圧ジャッキを1mm単位で微調整しながら建物を持ち上げていきます。

もし作業中に上げすぎた場合は下げることもできます(薬液注入工法では不可)。

 

修正できる傾きに制限はなく、何センチでも持ち上げることが可能です。

建物の全体だけではなく、部分的な修正もできます。

 

住んだ状態のまま工事可能で、仮住まいは不要

仮住まい不要なため生活条件を変える必要はなく、在宅していても外出していても工事は進みます。

 

工事中も水道・電気・ガスは通常どおり使用できます。

埋設管はジャッキアップ作業前に掘り出しますが、露出した状態でも使えるように仮固定しておきます。

基礎の傾き修正後に、勾配を取り直して埋め戻します。

 

住宅密集地でも工事可能

大型の工具・資材を使用せずほぼ人力施工のため、騒音や振動、ほこりの発生が少なく、閑静な住宅地でも近隣の迷惑になりません。

基礎の下に潜り込んで作業を行うため、狭いスペースでも工事可能です。

トンネルを掘るので他の工法に比べて外構を壊す箇所が少なく済み、補修費を節約できます。

 

布基礎、ベタ基礎、杭基礎、無筋の基礎など種類を問わず工事可能

どのような形状の基礎でも持ち上げることができます。

築年数が古く基礎に鉄筋が入っていない建物でも、基礎を補強しながらであればジャッキアップできるのです。

 

建造物が重くても施工可能

コンクリート造の建築物にも適した工法です。

ビル・マンション・橋・駅などでも持ち上がるため、公共事業でも採用されています。

 

アンダーピニング工法のデメリットと注意点

 

  • 工事費用が高額
  • 施工業者が少ない
  • 工期が長い

 

工事費用が高額

アンダーピニング工法は危険かつ難易度の高い作業が多いため、費用が高額になりがちです。

一戸建ての傾き修正工事だとしても、600万円~1,000万円の見積もりを出す業者もあります。

 

ただ、これはアンダーピニング工法の施工業者が少ないのが原因で、別の業者に外注に出しているので高額な見積もりとなってしまうのです。

アンダーピニング工法の施工業者に直接依頼をすることができれば、相場である300万円前後の工事代金となるでしょう。

 

施工業者が少ない

前項でも少し触れましたが、アンダーピニング工法は高度な専門的知識および経験が不可欠なため、施工業者が限られます。

たいていの場合、近隣でアンダーピニング工法の施工業者を見つけることは困難です。

インターネット検索を活用して情報を集めるのがもっとも望ましいと言えます。

 

工期が長い

一般的な木造住宅では3週間前後、大規模な建物であれば1~2ヶ月かかります。

家屋の部分的な傾き修正であれば1週間程度で完了することもあります。

 

アンダーピニング工法の工事手順

資材搬入

コンクリート杭搬入

掘削用スコップ、土のう袋、圧入用のコンクリート杭(鋼管杭)、手動油圧ジャッキ、電動油圧ジャッキ、支持台などの工事機材を搬入します。

 

お庭や駐車場のスペースを資材置き場として活用します。

地盤掘削

地盤掘削

基礎の下の作業スペースを確保するために、人力で土を掘り、基礎を部分的に表(あらわ)します。

 

お庭より直接掘れない場合、作業ポイントまでトンネルを掘っていきます。

トンネル内部

 

掘った土は土のう袋に詰め、仮り置きしておきます。

 

作業はお庭から行うため、掘削作業では家屋内に入りません。

圧入作業

コンクリート杭圧入建物の重みと電動油圧ジャッキの力を活かし、コンクリート杭(もしくは鋼管杭)を圧入していきます。

 

1本のコンクリート杭が埋まりきったら、一時的に電動油圧ジャッキをずらして追加のコンクリート杭を設置し、再度杭を打ち込みます。

コンクリート杭圧入

 

杭の圧入時には圧力計を確認し、現在の圧力を読みとります。

 

圧入したコンクリート杭が支持地盤(地中深くの堅い地盤)まで到達すると、良好地盤と支持杭によって家を支えている状態にすることができます。

手動油圧ジャッキおよび支持台を設置

ジャッキ設置

 

安定した地盤に杭が到達し反力が得られたら、すべての杭の頭部に手動油圧ジャッキおよび支持台を設置し、ジャッキアップの準備をします。

 

ジャッキアップ

ジャッキ複数

 

ジャッキアップ作業では通常より多い人数を投入し、複数のジャッキを同時に作動させ、家へのダメージを最小限に抑えながら持ち上げていきます。

 

埋戻し前レベル確認

レベル確認

 

許容範囲内の傾きまで近づいてきたら、お施主様の立会いのもと家屋内にレーザーを飛ばしながら微調整を行い、家を水平に修正します。

 

支持台固定水平が確認できたら支持台の高さを固定し、役割を終えた手動油圧ジャッキを取り外します。

 

支持台は外さないため、そのまま基礎を支え続けます。

 

配管の勾配修正

配管勾配修正基礎の水平が確認できたら、掘り出した給水管・排水管の勾配を確認します。

たいていは地盤の沈下が原因で、新築時と比べて勾配が悪化しています。

それぞれ角度を測り、良好な勾配へ修正します。

埋戻し

転圧作業仮置きしている土のう袋から土を出し、掘削した穴を埋めていきます。

 

空間を充填するために、状況により流動化処理土やモルタルを使い分けて埋め戻します。

おわりに

家の傾き修正する工法のひとつ「アンダーピニング工法」の、メリットデメリット費用工事手順を解説しました。

 

工法の選択に迷ったらアンダーピニング工法を選んでおけば、大きな後悔をすることはないでしょう。

工事費用に目をつぶれば、アンダーピニング工法がもっとも優れた沈下修正工法と言っても過言ではありません。

 

そして、アンダーピニング工法が他の工法に比べて「圧倒的に高額」だったのは過去の話です。

現在では技術力の向上により、他の工法とほとんど変わらないコストでアンダーピニング工法を提供する業者が増えてきています。

 

家の傾きを直す工事についての知識を増やすことで、施工会社選定の精度が上がることは間違いありません。

適正なご予算で家を水平に直し、安全・安心な暮らしを取り戻す……これに当ホームページの情報がお役に立てばとてもうれしく思います。

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