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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

【北海道地震】液状化で傾いた家は直せる?修理費用の相場はいくら?

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【北海道地震】液状化現象で傾いた家は直せる?修理費用の相場はいくら?

2018年9月6日午前3時7分、マグニチュード6.7という大規模な地震が北海道で発生しました。

震源は北海道胆振(いぶり)地方中東部で、震源の深さは37 kmです。

正式名称は「平成30年北海道胆振東部地震」と言います。

 

最大震度7を記録した北海道地震の影響はとても大きく、液状化を原因とした地盤沈下によって、たくさんの家が傾いたり、壊れたりしています。

家の傾きは、丸いものが転がるドアの開閉が困難になる等、家族の生活にストレスを与えます。

重度の傾きを放置していると、めまいやふらつき等の健康被害の懸念も出てくるため、早めの対策を心がけましょう。

 

「早めに対策しろと言われても、家の傾きの修理費用は高額で、新築の1/2ぐらい掛かってしまうのでは?」

と、思われている方も多いのではないでしょうか。

現在では家の傾きを直す工法も確立されており、水道・ガスなどの埋設管の復旧も含めて、総額300万円~400万円が家の傾き修理費用の相場です。

 

この記事では、液状化現象と軟弱地盤の関係性や、液状化地盤での家の傾き修正方法、北海道地震における補助金・助成金について解説していきます。

 

なぜ北海道札幌市清田区周辺に、液状化と地盤沈下が集中したのか?

北海道経済の中心である札幌市清田区とその近郊で、大きな地盤沈下の被害が確認されています。

「清田区」という地名は、埋め立てる前は清らかな水田地帯だったことに由来して名付けられました。

もともと水分を多く含み、軟弱な地盤だったことは明らかです。

 

清田区の最大震度は5強であり、けっして巨大地震という規模ではありません。

それでも、地盤の状態によっては液状化が起きてしまうのです。

今回の地震では、砂や水分を多く含んだ不安定な土壌が揺さぶられることで、液状化現象が発生しました。

 

札幌市清田区里塚地区の土砂噴出は、地盤工学会の調査によって液状化現象と認定されています。

里塚地区は、なだらかな起伏が続く地形で、厚別川(あつべつがわ)の南端に位置します。

なだらかな起伏の低地部分に、川の上流から流れてきた土砂が堆積していったのです。

この低地部分を埋め立て、その上に宅地造成したため、北海道地震の振動によって液状化現象が発生し地盤が沈下したと考えられます。

札幌市内の埋立地が液状化しやすい理由とは?

高度成長時に都市化が進んだ地域では、多くの場所で河川の埋め立て山や谷の更地化を行っていました。

急激な人口の増加に対応するために、昔の地形を無視して造成された分譲地があるのも事実です。

 

札幌市は、もともと扇状地(山地から土砂が落ちて扇子のように広がった土地)だったため、豊平川(とよひらがわ)の一部に土砂が自然に積み重なったり、人工的に埋め立てたりした地区が多くあります。

この埋め立て作業に使用した土砂は、もともと堤防の土であり、保水性の高い火山灰を多く含みます。

長年にわたる降雨によって水分を多く含んでいるため、豪雨に非常に弱く、液状化しやすい構造の地盤と言えるでしょう。

 

液状化被害が出ているのは、いずれも震度5以上の地域で、人工的に埋め立てられた造成地に集中しています。

家の傾きは修理できる?液状化地盤に適している沈下修正工法とは?

液状化現象によって家が傾いた場合は、「アンダーピニング工法」による修理が適しています。

アンダーピニング工法とは、良好な地盤(支持層)の深さまで杭を打ち、家の傾きを直す工法のことです。

再沈下の可能性が低い工法のため、この工法を採用している業者の多くは、工事に対する保証を付けています。

 

【参考記事】 ジャッキアップで家の傾きを直す工法(制振アンダーピニング工法)

ジャッキアップで家の傾きを直す工法(制振アンダーピニング工法)

 

液状化している弱い地盤に基礎が乗っている状態のまま、安価に傾きを直す工法も存在します。

耐圧版工法」「土台上げ工法(プッシュアップ工法)」「ウレタン工法」などが一例です。

数年後に建て替える予定がある、地盤の沈下が収束している確信がある、などの場合はこれらの沈下修正工法を選択することで、費用負担を抑えられます。

 

【参考記事】 耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説

耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説

 

ただ近年では技術の進歩により、「アンダーピニング工法」とその他の工法の金額差が小さくなっています。

工法が違う業者の見積もりも取り、比較検討して、ご自宅の状況に合っている工事を選択するべきでしょう。

北海道地震で傾いた家を直す場合、補助金・助成金はもらえるの?

政府は「被災者生活再建支援法」に基づいて、家の傾きによる被害認定基準を定めています。

平成30年北海道胆振東部地震でも、市町村は基準に当てはめて「り災証明書」を発行します。

り災証明書は、生活再建の支援金を受け取るために必要な書類で、家の傾きの大きさにより、「全壊」「大規模半壊」「半壊」「半壊に至らない(一部損壊)」の4種類に分けられています。

 

「全壊」や「大規模半壊」と認定された住宅の世帯主に対して、37万5千円~100万円の補助金が支給されます。

さらに、家を建て替える場合や、家の傾きを直す場合には、その手段に応じて補助金が加算されます。

 

常に最新の情報を市のホームページで確認し、少しでも早くご家族の生活を立て直しましょう。

このページの情報が、北海道地震でお困りの方の手助けとなれば幸いです。

 

【参考記事】 知っておくべき法律による家の傾きの許容範囲・被害認定基準

知っておくべき法律による家の傾きの許容範囲・被害認定基準

 

このページの用語解説

アンダーピニング工事(あんだーぴにんぐこうじ)とは

基礎の下の土を堀り、家の重さを利用して、ジャッキを伸ばすことにより杭(鋼管杭、コンクリート杭など)を地中にめりこませて行く。杭の継ぎ足しを繰り返し、固い層まで杭が到達した状態でジャッキを伸ばすと建物が上がってくる、という原理を利用した、家の傾きを直す工事のこと。固い層より建物を支えているので再沈下の可能性は低い。詳しくは「家の傾き修正工法のそれぞれの特徴と予算の目安」へ。

液状化現象(えきじょうかげんしょう)とは

砂と水が多い地盤が揺れると発生する。水と砂が分離して、水が噴き出してしまう現象。地盤沈下を引き起こす。

支持層(しじそう)とは

建物の重さを支えるのに十分な固さの地層のこと。一般の住宅と、ビルやマンションでは建物の重量が違うため、支持層と言える地層の深さは異なる。ビルやマンションの支持層は一般住宅よりはるかに深い。

地盤沈下(じばんちんか)とは

土の中の隙間が埋まって表層の土地が陥没すること。地震による液状化でも発生する。

耐圧板工法・耐圧盤工法(たいあつばんこうほう)とは

基礎の下の土を部分的に掘り出し、50cm×50cm前後の鉄の板とジャッキを土の上に設置して基礎を上げていく工法のこと。詳しくは「耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説」へ。

沈下修正工事(ちんかしゅうせいこうじ)とは

建物の傾きを直す工事の総称。地盤沈下修正工事とほぼ同じ意味だが、地盤を改良、強化するという意味合いは含まない。薬液注入工法、アンダーピニング工法、耐圧板工法、土台上げ工法などがある。

土台上げ工法(どだいあげこうほう)とは

基礎と土台をつなげている金具を取り外し、基礎はそのままで土台より上だけをジャッキで上げていく工法のこと。プッシュアップ工法とも呼ばれる。詳しくは「家の傾き修正工法のそれぞれの特徴と予算の目安」へ。

軟弱地盤(なんじゃくじばん)とは

建物を建てると今後悪影響がでると推定される強度の地盤のこと。明確な基準はない。

布基礎(ぬのぎそ)とは

建物の間取りに沿って、壁の下だけに鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと。

ベタ基礎(べたぎそ)とは

建物の床下全体に鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと。

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