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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

家の傾きの許容範囲は何度?調べ方から修理費用まで総まとめ

家の傾きの許容範囲は何度?調べ方から修理費用まで総まとめ

このページでは家の傾きの許容範囲傾きによる健康被害傾きの調べ方修理方法とその費用など、家の傾きに関する知識の総まとめとして情報を一通りまとめています。

 

かなりの長文ですが、「家の傾きについての情報を集めたい」「家の傾きで悩んでいるがどうするべきか分からない」という方におすすめしたい記事ですから、じっくり読んでみてくださいね。

 

目次

家の傾きは何度までが許容範囲なのか?

家の傾きの許容範囲は、

新築の家なら3/1,000以内(0.17度以内)

中古住宅なら6/1,000以内(0.34度以内)

とされています。

 

【参照】 国土交通省告示第七二一号 住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準

 

八畳間「3/1,000」とは、1,000ミリ(1メートル)につき3ミリ傾いている状態のことです。

仮に正方形の8畳の部屋であれば、

3,640×3/1,000=10.92

 

つまり、部屋の手前と奥を比較して11ミリ以内の傾きであれば、新築住宅の許容範囲内と判断できます。

法律には「家の傾きと不具合の相関関係」の定めがある

どの程度の家の傾きで工事に着手すべきかの判断は人それぞれです。

 

家の傾きは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」および「国土交通省告示」で、

新築の家では基準点より1,000ミリ(1メートル)離れた所で3ミリ以下(3/1,000以下)が許容範囲内とされています。

中古住宅では基準点より1,000ミリ(1メートル)離れた所で6ミリ以下(6/1,000以下)が許容範囲内とされています。

 

ただ、数値が許容範囲を超えていたとしても、気にならないとか、不便ではなければ修正工事を行う必要はないと言えます。

ところが、閉まった扉が開かなくなったり、その逆であったり、暮らしに不便を感じたり、気になって眠れないとか、気分が悪いとかで体調に支障をきたすようであれば、実情や実態は、調査しなければ誰もわかりませんから、ひとまず測量・診断の確認をなさってみることをおすすめします。

見積もりはそれからのことです。

 

頑丈な最近のベタ基礎の場合を除き、家の傾きの角度はどの部屋も一定という事はまれです。

特に築年数が経過している中古住宅では、たとえばリビングより和室の方が傾きの角度が急など、部屋によりまちまちな場合もあるでしょう。

地盤の部分的な陥没で、一部の部屋のみ傾いているという事例も多くあります。

「この部屋に入るといつも気分が悪くなる……」という場合は、その部屋のみ大きく傾いているかもしれません。

 

家の傾きは住んでいる人だけでなく、柱や壁などにいびつな負担をかけ続けています。

大震災に備え、今後の耐震性を考えることも必要です。

家の傾きは体調不良・健康被害の原因になる

傾いている家は生活していて不便ですし、住んでいる家族の健康に悪影響を及ぼします。

傾きをそのまま放置していると、家そのものを傷めるだけでなく、深刻な健康障害を招く恐れもあるため、できるだけ早急に対処すべきです。

 

傾いた家に住み続けていて平衡感覚が狂ってしまうと、めまい浮遊感吐き気を感じやすくなります。

自宅にいるのに疲れがとれず「だるさ」を感じる、傾いている方に引っ張られる感覚が出てくるなど、さまざまな不快な症状が発生してしまいます。

 

体にいびつな負担がかかるため、頭痛肩こり腰痛などを引き起こすこともあるでしょう。

健康被害は傾斜の度合いによって変わり、角度によっては睡眠障害食欲不振など、より深刻な健康被害が生じてしまうのです。

これらの事により、持病の回復が妨げられてしまうかもしれません。

 

【参照】 日本建築学会 建物の傾きによる健康被害

 

【参考記事】 家の傾きはどのような健康被害を引き起こすのか?

家の傾きはどのような健康被害を引き起こすのか?

 

家の傾きに慣れてしまうとどうなる?

傾いている状態が普通になってしまうと、平らな場所を傾いていると感じてしまいます。

 

平衡感覚が狂っているため平らな所でも物が斜めに見え立っていると違和感があり傾きのない場所なのに転びやすくなってしまうかもしれません。

姿勢も悪くなってしまうため、成長期の子供がいる場合は特に注意するべきでしょう。

 

【参考記事】 家の傾きは慣れる?気にしなくてもいいの?

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慣れていれば家の傾きを放置しても良い?

経済的な問題であったり、日々が多忙であったりと、傾いた家をそのままにしている方も多いはずです。

窓やドアを閉めるのにコツがいる……程度であればさほど生活に支障はないと思われます。

 

傾いた家に長く住んでいるとそこに体が順応してくるのか、最初は体の不調を感じたものの、だんだん慣れてきて感じなくなったと言う方もいます。

しかし、一緒に生活をしていない親族や友人を招待したとき、家のせいで体調を悪くさせてしまうかもしれません。

 

敏感な方は小さい角度でもめまいや吐き気を感じてしまいます。

傾きの悪影響は個人差があり、傾きに慣れていない方はより影響しやすいと言えるでしょう。

 

来客がすぐに気付くぐらいの傾斜であるなら、傾き修正工事を検討すべきではないでしょうか。

 

【参考記事】 家の傾きを放置すると危険?不同沈下が建物や体に及ぼす影響のまとめ

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家の傾きによる被害(建物の劣化)とは?

家が傾いていることで起こる被害は、生活に直結する不具合と、家の構造にダメージを与える不具合の2つに分けることができます。

 

生活に直結する被害

丸いものが転がるだけであればまだしも、ドアや窓が開閉しにくいピッタリと閉まらず隙間風があるなどの建具の不具合は、生活する上でかなりのストレスになります。

鍵がかからない場合、玄関であればもちろん、たとえ2階の窓であっても防犯上問題があると言えるでしょう。

 

雨樋をたどらずに水がポタポタと落ちていて、結果的に雨漏りしてしまう場合もあります。

雨漏りによりカビが発生すると、目に見えないカビの胞子が空中を浮遊します。

カビの胞子はアレルギーや感染症の原因になるため、吸い込まないように注意しなければなりません。

 

傾きによって勾配がとれていないと排水管の流れが悪くなるだけでなく、集中豪雨の際に逆流してしまう危険性も考えられます。

 

【参考記事】 地盤沈下すると配管が詰まる?排水の逆勾配は被害甚大!

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家の構造に対する被害

外壁に亀裂が入り、雨水が侵入して柱や壁を腐食させてしまうことがあります。

柱が傾いていることで、耐震性が大きく損なわれているかもしれません。

基礎のクラック柱や壁が傾いていて耐性が下がっていると、小さな地震でも揺れやすくなり、トラックが近くを走るだけで揺れることもあるのです。

 

特に基礎にクラックが入ってないかは注意して確認しましょう。

 

許容範囲を大きく超えて傾いている家を放置しているとどうなる?

家の傾きの許容範囲は、新築の家なら「3/1,000以内」、中古住宅なら「6/1,000以内」とされています。

中古住宅では新築より緩い許容範囲になっています。

 

「国土交通省による住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準」によると、

 

  • 3/1,000~6/1,000の勾配の傾斜において、「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が一定程度存する
  • 6/1,000以上の勾配の傾斜において、「構造耐力上主要な部分に瑕疵が存する可能性が高い

 

とされています。

 

【参照】 国土交通省告示第七二一号 住宅紛争処理の参考となるべき技術的基準

 

実際、6/1,000以上の傾きがあると、めまいや吐き気、頭痛などの症状が出る方が多いようです。

構造耐力上主要な部分(柱や梁、基礎など)が歪んでいると、地震に対する耐久力が低下します。

この状態では「安全な家」とは言えないため、災害に対する備えが必要かもしれません。

 

「傾いた家を放置していたら、いつの間にか水平になっていた」ということはありません。

傾いた家は一方に重心が偏っている状態のため、傾きが悪化するか、なんとか現状維持しているかの2択です。

基本的には地震があるたびにジワジワと傾きが悪化していきます。

 

傾きが悪化すると健康被害も深刻化するため、不眠や疲労感を訴える方が増えてきます。

柱や梁など、建物の重さを支える構造部材が少しずつ変形し、耐震性が大きく低下していくと考えられます。

傾きを放置していると本来耐えられるはずの地震に耐えることができなくなり、万が一の大地震によって倒壊する危険性が高まってしまうのです。

 

【参考記事】 家の傾きを直すべき角度とその計算方法

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家の傾きの原因とは?傾く理由は大きく分けて2つ

家の傾きの原因は大きく分けて2つあります。

地盤の問題」と「構造の問題」です。

 

築年数が新しい建物が構造の問題で傾くことはまれで、ほぼ全てが地盤が原因で傾いていると言えるでしょう。

一方、築年数が古い建物(築50年~)であれば、構造に問題(老朽化や施工不良など)がある可能性が高まります。

 

地盤の問題で家が傾く、つまりなんらかの理由で地盤沈下が発生し、本来水平である基礎が斜めになっている状態です。

特に盛土の土地や、川や池を埋め立てた土地においては不同沈下(不均一に土地が沈下すること)が起きやすく、家を建てる際には補強や改良が必要です。

造成時に建築廃材やゴミなどの不純物を埋めている場合は、より地盤沈下の恐れが高いと判断できます。

 

軟弱な地盤に家を建てる場合、その重量に長期間耐えられるように重機で何度も締め固めたり杭を打ったりと地盤を強化するのが通例です。

しかし、経済的な理由や工期の都合で地盤強化を省略することも多いため、結果として地盤沈下してしまうのです。

 

【参考記事】 家の傾き5つの原因とは?それぞれの対処法・対策方法を知っておこう

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人為的な要因で家が傾くこともある

地震や軟弱地盤を原因とするだけでなく、人為的要因でも地盤沈下は発生します。

 

近隣での大規模工事や、地下水の多量の汲み上げによって地盤が沈下する場合があります。

その地盤沈下により、無関係な自宅が傾いてしまうケースがあるのです。

 

敷地のすぐ近くを深く掘っていたり、解体工事により激しく揺れたりしていた場合は、その工事が原因で自宅が傾いたのかもしれません。

 

【参考記事】 近隣工事で傾いてしまった家は修正できる?事前の対策も解説!

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家の傾きを自分で調べる方法は?

家の傾きは目で見ても分かりにくく、体感も人それぞれです。

家の中を歩いてみるだけでは、どこがどれくらい傾いているか判断が難しいのではないでしょうか。

 

自宅で傾きを簡単に調べる方法を7つご紹介します。

 

  • ビー玉を転がしてみる
  • ゴルフボールを転がしてみる
  • 透明なコップに水を入れマジックで線を引く
  • 2リットルのペットボトルに水を入れ床に横置きする
  • スマホのアプリで傾きを測定する
  • ホームセンターで売っている水平器を床に置く
  • ホームセンターで売っている下げ振りを壁や柱に当てる

 

他の手段としては、5円玉セロハンテープメジャーを使って、柱の傾きを測る方法も有効です。

以下のリンク先で解説しています。

 

【参考記事】 プロが厳選!自分でできる家の傾きの簡易的な測り方8選

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アプリやデジタル水平器を使うと傾きの角度も計算できます。

許容範囲内かどうか確認してみましょう。

 

【参考記事】 スマホで家の傾きをチェック!簡単に使える『傾斜測定アプリ』6選

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家の傾き調査を専門家に依頼するといくらかかる?

住宅診断士や土地家屋調査士に家の傾き調査を依頼した場合、10万円以上の費用が掛かります。

基本的に傾きの調査だけは行わず、家全体を調査し問題点を洗い出して、報告書を提出してくれます。

傾きの程度を確認し、傾き修正工事を行うべきかどうかアドバイスもしてくれるでしょう。

そのため、高額な費用となってしまうのです。

 

そこで頼りになるのが「家の傾き修正の専門業者」です。

家の傾きを直す工事を検討しているのであれば、傾き調査と見積書の作成を無料でしてくれる業者がほとんどです。

 

もちろん経費が掛かっているので、「工事を検討しているふりをして無料で調査してもらう」のはやめておきましょう。

DIYで家の傾きを直すことはできる?

もちろんリフォーム業者や家の傾き修正業者に頼むより、自分で傾きを直す(DIY)方がコストを抑えることができます。

もしDIYに自信があるのであれば、チャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

 

DIYで家の傾きを直す条件として、「傾いている範囲が狭い」「傾いている範囲の床を剥がすことができる」の2点を満たしている必要があります。

これらに該当しない場合は素直に専門業者に依頼しましょう。

 

家の傾き修正工事は難易度が高くかつ危険であり、リフォーム業者でも敬遠しがちです。

DIYで傾きを直したとしても、家の傾いた原因を解決しないまま表面的に補修しているにすぎないため、経年により再度傾いてしまう可能性は残ります。

 

【参考記事】 家の傾きは自分で直せる?DIYの手順や注意点を徹底解説!

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家の傾きを直す費用の相場はいくら?

家の傾き修正工事の相場は約300万円、狭い範囲の修正なら100万円台です。

1〜2部屋のみ傾いているなど施工範囲が狭ければ狭いほど、工事代金は安くなる傾向があります。

逆に、家がかなり大きい場合や、鉄筋コンクリート造でとても重い建物である場合には500万円を超える事もあります。

 

当然ながら工事業者によって取り扱っている工法も違いますし、費用もまちまちです。

全く同じ状態の家は存在しないため、現地調査により傾き修正費用を算定する必要があります。

 

複数の業者に見積もりを依頼して、自宅の傾きを修理する相場を把握しましょう。

同じ条件で複数の工事会社に見積もりを取り、平均値を出せば適切な工事費(相場)が分かります。

ボッタクリや手抜き工事を避けるため、相場内の金額を提示している業者を選択することをおすすめします。

 

【参考記事】 家の傾きの見積もりは無料?調査依頼時の注意ポイントを解説!

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家の傾きを直す工法とその価格とは?

家の傾きを修正する工法は複数あり、それぞれメリット・デメリットがあります。

工法を大別すると、以下の4種類に分けることができます。

 

耐圧板工法(耐圧盤工法)

耐圧板工法(耐圧盤工法)地盤沈下で家が傾いてしまったとしても、今後これ以上地盤そのものの沈下は起こらないと思われる場合に採用される工法です。

軟弱地盤上で、沈下が収束していない場合には一時しのぎにしかなりませんので注意が必要です。

地盤の沈下は落ちついていて固くなっているか、もしくは地盤改良後なら再沈下の心配はありません。

 

基礎下の土を掘り、耐圧板(50㎝×50㎝前後の鉄板)を設置して、基礎をジャッキアップしていきます。

家の水平がとれたら、高さが固定できる台座を耐圧板と基礎の間に据え付けて、ジャッキを取り外し埋め戻します。

 

工期は2~3週間前後が目安で、最多価格帯は200万円~400万円です。

 

【参考記事】 耐圧板工法で家の傾きを基礎から直す!費用や特徴・注意点を徹底解説

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土台上げ工法(プッシュアップ工法)

土台上げ工法耐圧板工法と同じく、これ以上地盤の沈下は進行しない場合で、土台の強度がある場合に有効な工法です。

地盤沈下が収束していない場合(地盤が軟弱のまま等)は、再沈下が発生する事を念頭に入れておく必要があります。

 

基礎とその上に横置きしている角材(土台)を切り離し、基礎は傾いたままの状態で土台・柱・壁をジャッキアップしていきます。

土台が水平になったら、基礎との間にできる三角形のスキマに鉄板などを差し込み、モルタルで仕上げます。

DIYで家の傾きを直す工事は、この工法に該当します。

 

工期は2~3週間前後が目安で、最多価格帯は200万円~400万円です。

 

【参考記事】 家の傾きは自分で直せる?DIYの手順や注意点を徹底解説!

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薬液注入工法

薬液注入軟弱地盤上でベタ基礎の場合に採用されやすい工法です。

セメントを混ぜた液体を基礎の下の地盤内に注入し、その注入圧によって地盤ごと家を持ち上げて傾きを直します。

家の傾き修正と同時に地盤改良を兼ねるので、再沈下の可能性は低いと言えます。

 

布基礎の場合は、耐圧板工法と併用すると施工精度が上がります。

技術の進歩により、工法が開発された当初に発生していた「家と一緒にブロック塀も持ち上がってしまう現象」は大幅に少なくなりました。

 

建物のまわりのスペースが狭い場合は、作業効率が落ちる(工事金額が高くなる)ため、他の工法を選択したほうが無難と言えるでしょう。

逆にスペースが広ければ広いほど効率よく工事ができるため、条件が合えば採用するべき工法です。

 

工期は1~2週間前後が目安で、最多価格帯は250万円~400万円です。

 

【参考記事】 薬液注入で家の傾きを直す工法(グランドコンパクション工法)

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アンダーピニング工法(鋼管杭)

アンダーピニング工法(鋼管杭)再沈下の心配がほぼなく、軟弱地盤にも効果的な家の傾き修正工法です。

重量のあるコンクリート造建築物の場合にはもっとも適した工法と言えるでしょう。

 

基礎の下を手で掘り、50cm(センチメートル)以下に切断した鋼管杭を縦に設置します。

基礎と杭の間にジャッキを設置し、家の重みを利用して杭を地中にめりこませていきます。

杭を溶接して継ぎ足しを繰り返し支持層まで到達させて、さらにジャッキを伸ばすと家が上がるという原理です。

 

人力での作業が多いためスペースが狭くても問題ありません。

お庭などに一箇所入り口を作り、基礎の下にトンネルを掘って作業を行います。

 

工期は3~4週間前後が目安で、最多価格帯は400万円~600万円です。

 

アンダーピニング工法(コンクリート杭)

上記との違いは鋼管杭がコンクリート杭に変わっただけです。

固い地盤であっても、軟弱地盤であっても再沈下の心配がほぼなく、状況を問わず効果的にジャッキアップできる工法です。

 

コンクリート杭は30cm(センチメートル)程度の高さのものが多く使われています。

一般的な一戸建ての場合、コストをかけて鋼管杭にするメリットはあまりありません。

水分量が多い地盤の場合でも錆びによる腐食がない点は、鋼管杭より優れていると言えるでしょう。

 

工期は3~4週間前後が目安で、最多価格帯は250万円~350万円です。

 

【参考記事】 アンダーピニング工法で家の傾きを修理!費用・メリット・デメリットを解説

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国による家の傾きの被害認定基準

大震災での家の傾きによる「家屋の被害認定基準」を、国は定めています。

熊本の地震でもニュースになりましたが、市町村は国の基準に当てはめて「り災証明書」を発行します。

り災証明書は、生活再建の支援金を受け取るために必要な書類で、「全壊」「大規模半壊」「半壊」「半壊に至らない(一部損壊)」の4種類に分けられています。

この区分により、行政よりの支援金額が異なりますし、受け取れる義援金の額も変わります。

 

  • 全壊」とは、家の傾きが1/20以上の場合を指します(50/1,000~

メートル表記:基準点より3,000ミリ(3メートル)離れた所で150ミリ以上の場合

角度表記:2.86度以上

 

  • 大規模半壊」とは、家の傾きが1/60以上、1/20未満の場合を指します(17/1,000~50/1,000

メートル表記:基準点より3,000ミリ(3メートル)離れた所で52ミリ~150ミリの場合

角度表記:0.95度以上2.86度未満

 

  • 半壊」とは、家の傾きが1/100以上、1/60未満の場合を指します(10/1,000~17/1,000

メートル表記:基準点より3,000ミリ(3メートル)離れた所で30ミリ~52ミリの場合

角度表記:0.57度以上0.95度未満

 

  • 一部損壊」とは、家の傾きは半壊基準未満だが、震災による破損が外壁や基礎などに目視で確認できる場合を指します

この場合は傾きによる判定は行わないため、破損が目視で確認できない場合は「被害なし」となります。

地震保険会社による家の傾きの被害認定基準

地震保険会社による基準と、国の基準は異なる場合があります。

全損」「大半損」「小半損」「一部損」の4種類に分けられていて、角度表記の場合が多いようです。

 

【参考記事】 家の傾きを直すべき角度とその計算方法

家の傾きを直すべき角度とその計算方法

 

家の傾きの角度による区分けの一例を、参考として下に記載します。

正確な数値は契約をしている地震保険会社に確認をお願いします。

 

  • 全損」とは、家の傾きの角度が1度を超える場合を指します(きっちり1度は大半損)

分数表記:家の傾きが1/57以上

メートル表記:基準点より3メートル離れた所で52ミリ以上

 

  • 大半損」とは、0.8度~1度の場合を指します(きっちり0.8度は小半損)

分数表記:家の傾きが1/71以上、1/57未満

メートル表記:基準点より3メートル離れた所で42ミリ~52ミリ

 

  • 小半損」とは、0.5度~0.8度の場合を指します(きっちり0.5度は一部損)

分数表記:家の傾きが1/115以上、1/71未満

メートル表記:基準点より3メートル離れた所で26ミリ~42ミリ

 

  • 一部損」とは、0.2度~0.5度の場合を指します(きっちり0.2度は対象外)

分数表記:家の傾きが1/285以上、1/115未満

メートル表記:基準点より3メートル離れた所で10ミリ~26ミリ

 

また、地震保険は家の傾きだけでなく、家の内外の損傷も判定材料になります。

損傷については担当者の判断による部分も多いので、こちらの主張によって結果が変わることもあります。

区分けによる金額の差が大きいため、少しの差で下のランクの認定を受けてしまった場合には、再鑑定依頼などの交渉をするのも一つの手です。

 

【参考記事】 知らないと損をする、家の傾きで変わる地震保険の受給額

知らないと損をする、家の傾きで変わる地震保険の受給額

家の傾きの測定距離とは?基準点から3メートル離れないとダメ?

家の傾きによる被害は、基準点より3メートル以上離れた地点との高低差によって判断されます。

たとえば床面が波打っていて、1メートルで6ミリの高低差(6/1,000)があったとしても、3メートルでは3ミリの高低差(1/1,000)しかない場合は、新築基準内の傾斜(3/1,000以内)と言えます。

つまり部分的に凹んでいる、もしくは盛り上がっている地点は、家の傾斜の判断材料とはなりません。

 

なお、柱や壁など本来垂直であるべきものに対しては、2メートル以上の測定距離とされています。

(床よりも部分的なたわみが生じにくいから、だと推測されます。)

家の傾きと角度の早見表

家の傾きと角度の早見表

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このページのまとめ・ポイント

家の傾きの許容範囲は

家の傾きの許容範囲は、新築の家なら3/1,000以内(0.17度以内)、中古住宅なら6/1,000以内(0.34度以内)とされています。

詳しくは「家の傾きは何度までが許容範囲なのか?」を読んでください。

家の傾きによる体調不良・健康被害とは?

傾いた家に住んでいると、めまい、浮遊感、吐き気、だるさ、頭痛、肩こり、腰痛、睡眠障害、食欲不振などの症状が出る恐れがあります。

詳しくは「家の傾きは体調不良・健康被害の原因になる」を読んでください。

家の傾きを直す費用の相場は?

家の傾き修正工事の相場は約300万円、狭い範囲の修正なら100万円台です。

同じ条件で複数の工事会社に見積もりを取り、自宅の傾きを修理する相場を把握しましょう。

詳しくは「家の傾きを直す費用の相場はいくら?」を読んでください。

このページの用語解説

ベタ基礎(べたぎそ)とは

建物の床下全体に鉄筋入りコンクリートを打っている基礎のこと。

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