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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

地盤沈下に影響しない良い盛土とは?不同沈下する場合は?

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盛土は軟弱地盤であることが多いということで、盛土について不安に思っている方もいるのではないでしょうか。

確かに盛土は土を盛ってつくられた土地なので、地盤が弱いことが多いのですが、適切な材料でつくられ、十分な締固めが行われていればそれほど問題はありません。

しかし、自分が住んでいる家が盛土の上に建っていた場合、良い盛土なのかどうかは調べてみなければわかりません。

もしも、盛土によって不同沈下してしまった場合は直すことができるのでしょうか?

この記事では盛土の質の違いや、不同沈下してしまった場合の対処法についてご紹介します。

盛土ってどんなもの?

盛土とは、自然の地盤の上に土を盛って、平らな敷地を作り上げることを言います。

平らにする以外にも、平坦な土地に勾配をつけたり、地面の高さを変えたい場合に盛土が行われます。

盛土の材料や施工方法によって著しい優劣があり、質の良い盛土と質の悪い盛土に分かれるので注意が必要です。

盛土に使われる材料は、公共工事標準仕様書にて以下の種類が規定されています。

・山砂
・再生コンクリート砂
・根切り土の中の良質土
・他の現場で発生した良質土

本来の盛土はこのような材料からなっていますが、質の悪い盛土には、ゴミや木片、ガラスなどが混入していることがあるのです。

異物が混入していると、盛土の中に隙間ができ、地盤沈下を招く危険性が出てくるので注意が必要です。

盛土は斜面や低地を平らな土地に造成する時や、池や水田を埋め立てて土地をつくる時に行われますが、もともとの土地が池や水田などの軟弱地盤の場合、盛土の重さによって地盤沈下が起こりやすくなります。

軟弱地盤の上に盛土を行った時には、重機で土を固める「締め固め」という工程を行う必要があり、十分に締め固めがなされていない土地に建物を建てると、建物や盛土の重さによって地盤沈下する恐れがあります。

そのため、建物を建てる際には盛土の状態についても留意しておかなければなりません。

良い盛土と悪い盛土の違いとは?

良い盛土とは、丈夫で宅地に適している盛土です。

盛土に使われる材料の品質も良く、転圧や締固めがしっかり行われていて、 強度の確認といった品質管理がきちんと行われている盛土は良い盛土と言えるでしょう。

具体的には、締固め度が90%以上で、スウェーデン式サウンディング試験で自沈しないこと、台風や梅雨などの大量の雨を経験している、盛土を行った地盤の沈下期間を終えているといった地盤であれば問題ありません。

スウェーデン式サウンディング試験とは、地盤にロッドと呼ばれる鉄の棒を垂直に刺し、その沈み方から地盤の締まり具合を調査するという方法です。

ロッドが沈みにくければ十分に地盤が固まったと判断します。

また、盛土が擁壁に囲まれている場合は、擁壁に水抜き孔が適切に配置され、排水がなされている必要があります。

盛土が擁壁に囲まれていると、雨水を排水しにくいため宅地面が泥質化したり、地下車庫から漏水したりしやすいので、適切な地表面勾配と水抜き孔が重要なのです。

良くない盛土というのは、盛土の中に建設工事の残材や産業廃棄物などのゴミが混じっていたり、瓦礫や岩といった雑多なものが混じっていたりするような盛土です。

このような盛土では地盤が不安定なため、建物を建てた時に不同沈下が起きやすくなります。

そして、締固めをする際の転圧が均一に行われていない場合も家の傾きの原因となります。

盛土の注意点

盛土の他に、土を削って敷地をつくる「切土」というものもあります。

盛土と切土が混在しているような土地の場合、地盤の強度が異なり不同沈下を起こす原因となるので、その土地がどのようにつくられているのかを知ることが大切です。

施工業者に造成計画図を見せてもらい、盛土と切土が合わさっていないか、または地盤の異なる強度を均一にするような対策をしているのかを確認してみると良いでしょう。

そして、盛土の質についても、瓦礫や木片などの混入物がないか確認することも重要です。

混入物があるとなかなか地盤が安定せず、水はけも悪くなります。雨水や地下水を適切に処理できなければ、脆く崩壊しやすい地盤となってしまうので注意が必要です。

土を盛ってつくられた土地は、どうしても地盤が軟弱で不安定になりがちですが、盛土へ水が侵入することを防げれば土地が安定しますので、地下排水工を設けて盛土に水が入らないようにすることも大切です。

適切な材料でつくられた盛土で、しっかりと締固めが行われていて、なおかつ水処理がきちんと行われていれば、盛土の上に建物を建てても問題ありません。

不安な場合は、専門の業者に地盤調査を依頼して、しっかり調べてもらうことをおすすめします。

どんな場合に不同沈下するのか

盛土をして作った地盤や軟弱地盤の上に建物が建っていた場合、地盤の状態が悪いと地盤と共に建物が傾いてしまう現象があり、これを不同沈下といいます。

沈下の許容範囲内で均一に沈下する分には良いのですが、建物が傾いて沈下してしまうとさまざまな不具合が生じてくるのです。

片側に負担がかかることによって、建物や基礎の部分に亀裂が入ったり、排水異常により水はけが悪くなったり、汚水の溢れ、悪臭などいろいろな問題が起きてきます。

沈下が大きくなると建物は半壊状態になり、復旧工事には500万円~1000万円もの費用が必要になります。

また、荷重が偏ってしまうような建物を建てた場合や、盛土と切土が合わさった地盤に建てられた場合も不同沈下の原因となります。

建物を建てる際には、荷重分配がなるべく均等になるように注意しなければなりません。

なおかつ、地盤の状態に合わせた荷重分配がなされていればベストです。

盛土と切土が合わさっている場合も、切土はもともとの土地なので地盤が硬いことが多いのですが、盛土は新たに土を盛ってつくられるので、どうしても盛土のほうが軟弱地盤になってしまうのです。

このような場合も、盛土のほうに沈下しやすいので地盤を強化する必要があります。

盛土で家の傾きが起きてしまったら?

盛土によって家の傾きが起きてしまった場合、直すことは出きるのでしょうか?

沈下の進行状況や支持層の深さ、沈下の原因などのさまざまな状況によって修正工法は異なりますが、盛土による家の傾きを直すことは可能です。

盛土による家の傾きには、以下の工法を使います。

・ダブルロック工法
ダブルロック工法は、地盤沈下の修正や対策、 耐震補強工事など、土壌改良を行う時におすすめの工法です。

地中に液剤を注入して、地盤を上げながら土壌を5秒~10秒でコンクリートのように固めていきます。

騒音や振動が微量で、いつも通りの生活をしたままでできるのがメリットです。

ただし、周辺環境によっては液剤が注入できない場合があります。

・アンダーピニング工法
支持層の深さ30mまで対応できる工法で、地中に鋼管杭を挿入して建物の基礎を持ち上げます。

地中深くにある硬い地盤から家を支えるので、再び家が傾くということがなくなります。

・耐圧版工法
耐圧版工法は、軟弱地盤の部分が浅く、その下の地盤強度が高い場合に使える工法です。

建物の基礎の下に耐圧版と油圧ジャッキを入れて、基礎ごと建物を持ち上げ、水平になるように調整する工法ですが、この工法を使うには地盤沈下がしっかりと終わっている必要があります。

不具合があったら早めの対策を!

家を建てる前であれば、土地の地盤をしっかりと調査して、地盤の特徴に合った方法で家を建てることで長く安心して住み続けることができます。

もしも建てた後や、今住んでいる家の地盤に不安がある場合は、詳しい地盤調査を行い、問題があった時は早めに適切な対処をすれば大丈夫です。

放置しておくと人体への悪影響や、重大な事故につながる恐れが出てきますし、半壊状態になってからの修繕費はかなりの金額になってしまいます。

家に不具合や違和感を感じたら、早めに専門家に相談しましょう。

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