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空隙

空隙とは

空隙は、土や岩の中にある小さな隙間のことです。砂山を想像してみると、砂つぶとつぶの間に必ず隙間があります。この隙間が空隙です。空隙には空気や水が入り込んでおり、土や岩の性質に大きな影響を与えます。

建築や土木の分野では、この空隙の量や大きさを把握することが非常に重要です。なぜなら、空隙の状態によって地盤の強さや水はけの良さが変わってくるためです。

空隙の種類

分類基準 種類 特徴と影響
形状による分類 球状の空隙 独立した丸い形の隙間。水が通りにくい
形状による分類 管状の空隙 細長い形の隙間。水が通りやすい
大きさによる分類 大きな空隙 目で見える大きさ。水が溜まりやすい
大きさによる分類 微細な空隙 目で見えない大きさ。水を保持しやすい

空隙率の計算

空隙率は、土や岩全体の体積に対する空隙の体積の割合を表します。例えば、空隙率が40%の土は、全体の40%が隙間で、60%が土の粒子という意味です。この値は、土を水に沈めて体積を測ったり、重さを測ったりして計算します。

計算の際は、土に含まれる水分量にも注意が必要です。完全に乾いた状態と、水を含んだ状態では重さが変わってきます。そのため、正確な空隙率を求めるには、決められた方法で水分を取り除いてから測定を行います。

空隙と地盤性状

空隙の量は、地盤の様々な性質に影響を与えます。以下が主な影響です:

  • 地盤の強さへの影響:空隙が多いほど地盤は弱くなります。これは建物を支える力が弱くなることを意味します。また、空隙の形や大きさによっても強さは変わります。細かい空隙が均一に分布している場合と、大きな空隙が不規則に存在する場合では、同じ空隙率でも強さが異なってきます。空隙率が高い地盤では、建物の重みで地盤が圧縮され、沈下が起こりやすくなります。

空隙の影響

空隙は建築物に大きな影響を与えます。建物を支える地盤に大きな空隙があると、建物が傾いたり沈んだりする原因となります。また、空隙に水が溜まることで、地盤の強度が低下することもあります。

特に問題となるのが、地下水との関係です。空隙が多い地盤では、地下水が流れやすく、その流れによって土が流されることがあります。これにより、地盤が緩んだり、空洞ができたりする可能性があります。

空隙の対策

空隙が多い地盤では、適切な対策が必要です。最も一般的な方法は締固めです。重機で地面を突き固めることで、空隙を減らし、地盤を強くします。また、空隙にセメントなどの固める材料を流し込んで補強する方法もあります。

一方で、空隙を積極的に活用する工法もあります。例えば、雨水を地下に浸透させる必要がある場合、適度な空隙は水はけを良くする役割を果たします。このように、目的に応じて空隙を管理することが重要です。

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