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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

地盤が陥没して家が傾いた?原因や対策は?

家の中では気が付かなくても、知らないうちに玄関が斜めになっているように感じたり、窓や扉が閉まりづらいな…と感じたりしたら、それは家が傾いているサインかもしれません。

しかし、家が傾いているかも?と思っても、もしかしたら気のせいかもしれませんし、実際に昔に比べてゆがんでいる!と感じても、その原因がわからないことには対策を取りづらいものです。

ただ、テレビ番組やニュースなどで家の一部が陥没している映像や写真を見ると、「もしかしたらわが家も?」と不安になってしまいますよね。

そこで今回の記事では、家が傾いたり、土地が陥没してしまったりする原因や取れる対策についてご紹介していきます。

家が傾く原因は大きく2つにわけられる

まずは、家が傾く原因を知ることが大切です。

家が傾く原因は、非常にざっくりとですが2つにわけられます。

ひとつが「家の問題」、もうひとつが「土地(地面・地盤)の問題」です。

家の問題として考えられるのは、土地に問題がなくても工事の段階で柱や梁(はり)をまっすぐに立てられなかったことによって、家そのものの構造がゆがんでしまい、結果として角度ができて傾いているケース。

他にも、本が詰まった本棚やタンスなど重いものを置いていて、二階の特定の部屋だけに重さがかかっているためにゆがんでしまい、一階から見ると天井が曲がったように見えたり、その部屋では傾きを感じたりするケースなどが挙げられます。

土地の問題もその中でまた細かく原因が別れますが、陥没によって家が傾く場合は、家に原因がある可能性は低く、土地の問題である可能性の方が高いと言えるでしょう。

ここからは、土地が陥没してしまう原因について探っていきます。

地層から水分が抜けることによって起こるケース

家(土地)の一部が陥没してしまう、そんな時に考えられるケースとして可能性が高いのは「地層から水分が抜けること」です。

家を建てている地面は層になっていて、その層がしっかり固ければ「いい地盤」と言われ、逆に水分を多く含んでいる地盤が浅いところにあると「軟弱地盤(悪い地盤)」と呼ばれます。

川や海の近くに家を建てると傾く可能性が高いと言われるのは、水の近くの土地はそれだけ水分を多く含んでいる層があるからです。

最初は大丈夫でも、ずっとそこに住み続けて一定の重みを与え続けることによって、だんだんと地層から水分が失われていくことがあります。

その結果地面の高さが下がってしまい、家が傾いてしまうわけです。

水分が含まれている層がまっすぐであれば全体的に下がるだけなので傾きを感じにくいのですが、水分の抜け方にバラつきがある場合、一部のみ大きく傾く可能性も考えられます。

また、地下水を工業用水として過剰にくみ上げた場合、水を含んでいた層が上の層の重みに耐えられずに陥没を起こしてしまうことが過去にありました。

もともとくみ上げが行われていた地域では、その後行われていなくても、土地の水位自体が下がり陥没が発生することもあるようです。

液状化現象によって起こるケース

地層から水が出ていくことによって土地の陥没が起こる現象として代表的なものと言えるのが「液状化現象」でしょう。

東日本大震災でも液状化現象は大きなニュースとして取り上げられましたので、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

液状化現象とは、地震の大きな揺れによって、水分を多く含んだ砂層から水分のみが流出してしまうことを言います。

その結果その層が薄くなり(あるいは上の層の重みに耐えきれなくなり)、地盤沈下や地面の陥没を引き起こします。

近隣で行われた工事によって起こるケース

家の近くで大きな工事を行われた場合でも、家の傾きや陥没が起こることがあります。

特にマンションを建てる場合は、地中の深くまで土地を掘り起こす際、近隣の地盤に影響を与えないように板でしっかりと周りの土が崩れないようにしています。

ですが、その処理が甘かったり、水分を多く含んでいる層があったりすると、板だけでは土をしっかりと留めることができず崩れてしまうことがあるんです。

その結果、地面が傾いてしまったり、層のバランスが崩れてしまったりして、一部が陥没してしまうわけですね。

地中に埋まったものによって起こるケース

意外と多いのが、地中に埋まったものが原因で陥没が起こるケースです。

「地中に埋まったもの」と聞いても心当たりがない方がほとんどかと思いますが、具体的には昔その土地にあった古井戸や、「ガラ」と呼ばれる、産業廃棄物や建設廃材のいわゆるゴミが地中に埋まっていることがあります。

埋まっているだけならいいのですが、その周りが空洞になっていた場合、雨が降り、その空洞に雨水や土が流れこんでしまうと、陥没が発生する可能性があるんです。

他には水道管が劣化してヒビが入り、そこから水が漏れてしまうことが原因になることもあります。

地層の一部が陥没することによって起こるケース

これまでご紹介してきた中では起こりにくいケースかな、とは思いますが、地層の一部が陥没してしまうことにより、それにともなって地表も一緒に陥没してしまうことがあります。

地層の深いところに空洞があり、地震の衝撃によってそれが崩れ、上の層を支えることがむずかしくなって陥没してしまう、という流れです。

空洞の大きさによっては陥没の規模が拡大する可能性があるため、早めの調査が必要なケースです。

家の傾きや地面の陥没があっても、原因によって対処法はさまざま

家の傾きを感じたり、駐車場が陥没したようにコンクリートに大きなヒビが入っているような時でも、その原因によって対処法はさまざまです。

例えば、単純に水分を含んだ層が多い「軟弱地盤」のせいで家が傾いているのであれば、地盤そのものを強くする工事である「地盤改良」を行うことで家の傾きが解消されます。

また、実はその土地にガラが埋められていたせいで陥没が起きたのであれば、ガラを取り除いてしっかりと土を整える(地盤が弱い場合は地盤改良も行う)ことにより、陥没や家の傾きの抑制が見込めます。

ぱっと見では原因がわからないこともあるので、不安なら調査を

家が傾いているといっても、一体何が原因なのかわからないことも多いです。

ぱっと見ただけで家が傾いているとわかれば、それは確実に「家が傾いている」と言えますが、その原因は家の構造にあるのか?それとも土地や地盤の問題なのか?はわかりません。

それでも不安なときはどうすればいいのか?その答えは「調査」です。

家の傾きや地盤に関して、プロである業者に依頼することで

  • 家が傾いているかどうか
  • 家の傾きの原因(地盤のせいか、それとも家の構造のせいか)

が明確になります。

2点どちらもわからないままでは不安ですが、結果がわかれば安心する部分もあると思います。

家の傾きの調査は無料で行ってくれる業者も多く、さらに家が傾いていた場合はその原因、および対策方法(工事方法)や見積もりも出してくれます。

傾きがあり、かつ工事を考えるのであれば、複数の業者から見積もりをもらいましょう。

「無料で調査もしてもらって、さらに見積もりまで出してもらったのに断るのは失礼では?」と思うかもしれませんが、業者にとっては当たり前のことです。

特に地盤を改良する場合は決して安い費用ではないため、工事方法や見積もりの金額だけでなく、対応も含めて「ここにしよう!」と思える業者を探すことが大切です。

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