家の傾きはどのような健康被害を引き起こすのか?
傾いた家に住み続けると平衡感覚が狂ってしまったり、頭痛やめまい、肩こりなどが長期的に続くこともあります。
食欲がなくなったり、吐き気を感じることもあるでしょう。
これらの事により、抱えている病気の回復が妨げられてしまうかもしれません。
家の傾きが原因であれば、傾きがなくならない限り病院に通っても完治することは稀なため、健康被害が重度にならないうちに対処することが大切です。
敏感な人は3/1,000以下の傾きでも違和感を覚える
3/1,000(1メートルにつき3ミリ)以下の傾きは、新築基準としても問題なしとされています。
平衡感覚に敏感で、船や車に酔いやすい人の中には、このわずかな傾きに対しても違和感を覚え、不快に思う人もいます。
しかし、個人差はありますが、明らかな健康被害が起こるほどの傾きではありません。
傾きに全く気づかない人も多いでしょう。
傾きが6/1,000を超えるとほとんどの人が傾きを認識する
6/1,000を超える傾きがあると、ほとんどの人が生活していて何かしらの違和感を覚えます。
敏感な人であれば、気分が悪くなり、めまいや頭痛がします。
床を歩いていると、傾いている方に引っ張られる感覚が出てくる角度です。
体にいびつな負担がかかるため、肩こりや腰痛を訴える人も出てきます。
傾きが10/1,000を超えると生活に支障が出てくる
10/1,000の傾きを角度に直すと約0.57度となります。
角度に直すと数値が小さくて大したことないと思われそうですが、重度の健康被害が起こっても不思議ではない傾きです。
ご家族で一番敏感な人は、とても住んでいられないと訴えるレベルでしょう。
頭痛・吐き気・腰痛だけではなく、睡眠障害や食欲不振など重度な健康被害が見られる傾きです。
【参考記事】 傾いた家に住み続けるのは危険!家の傾き15のデメリットとは
まとめ
家の傾きを誰も気にしていないのなら、小さな傾きがあったとしても特に直す必要はないでしょう。
しかし、傾きが6/1,000を超えていて、家族に体調不良を訴える人が出てきた場合や、病気の方がいらっしゃる場合には、早めに家の傾き修正工事を検討しておいた方が良いと思います。
【参考記事】 家の傾きは気にしないで大丈夫?修理すべきタイミングは?