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仮住まい・引越し不要で家の傾きを直せる!?

ホームインスペクションで家の傾きは分かる?費用相場と注意点を解説!

ホームインスペクションで家の傾きは分かる?費用相場と注意点を解説!

「家の傾きの調査を依頼したいけど、金額の検討がつかなくて不安……」

「そもそもどこに依頼したらいいのか分からない!」

と、お悩みの方は多いはずです。

 

傾きがあることはビー玉やスマホアプリで確認できても、一部だけなのか建物全体なのかを把握することは難しいでしょう。

平均的に傾いている、途中から傾きが急になっている、凸凹していびつに傾いているなどは、正確な調査を専門業者に依頼しなければ判断できません。

 

この記事では、家の傾き調査費用の相場どの業者に依頼すれば良いのか無料で家の傾き調査はできるのか調査依頼時の注意点について解説していきます。

 

家の傾き調査を依頼できる専門業者とは?

家の傾き調査は専門性が高く、依頼先としては、

 

  • 住宅診断業者(住宅診断士)
  • 家の傾き修正業者

 

上記の2つが一般的です。

 

リフォーム業者や建設業者でも、傾きの測量自体はしてくれるかもしれません。

ただ、測量結果に基づいた専門家としての診断・分析は、住宅診断業者もしくは家の傾き修正業者ではないと難しいのではないでしょうか。

 

以下で上記の専門業者について、それぞれ解説していきます。

選択肢1. ホームインスペクション(住宅診断)で家の傾きを調査してもらう

ホームインスペクションでは、住宅の構造や配管設備の状態とともに、部屋の傾きを調査します。

目視による検査が中心で、既定の調査項目を2~3時間ほどかけて診断。

 

傾きの調査だけではなく、家全体を調査し問題点を洗い出して、報告書を提出してくれるのです。

ホームインスペクション(住宅診断)の費用相場は?

ホームインスペクションの費用相場は総額10~15万円です。

費用目安5万円という記載も見受けられますが、これは基本料金であり、オプション調査の追加料金が含まれていないことに注意しましょう。

 

ホームインスペクションの基本メニューの例として、

 

  • 基礎、壁、柱など構造耐力上主要な部分の調査
  • ひび割れ、雨漏りなどの劣化・不具合の状況調査
  • 一部の部屋の傾き調査
  • 給排水管の水漏れ調査
  • 簡易的な報告書

 

などがあげられます。

 

ホームインスペクションのオプション調査の例としては、

 

  • 基礎、柱、梁、外壁、屋根のすべての調査
  • 屋根裏調査
  • 床下調査
  • 基礎強度調査
  • 鉄筋探知機での調査
  • シロアリ調査
  • 高所カメラ調査・ドローン調査
  • 赤外線カメラ調査
  • 全部屋の傾き調査
  • 写真付き報告書
  • 写真データ添付(SDカード)

 

などがあります。

 

もちろん、住宅診断業者によって診断内容使用機材金額は異なります。

建物の大きさや立地によっても金額は上下します。

アフターフォローとして専門家視点で具体的な修繕のアドバイスをしてくれるのか、質問に答えてもらえるのか、これらも依頼前に確認しておきましょう。

住宅診断業者に傾き調査を依頼する際の注意点とは

物件の売却もしくは購入時には家の健康診断として、ホームインスペクションを国土交通省が推奨しています。

この場合、仲介している不動産会社が紹介する住宅診断業者は避けるべきでしょう。

利害関係がない第三者の立場にある住宅診断業者を自分で探し、公平性を担保する必要があります。

 

全ての部屋の傾きを調査してくれるかどうかなど、調査内容が自分のニーズに合っているかどうかも重要です。

住宅診断業者によっては、傾きに限定して調べてほしいと希望しても断られてしまいます。

家屋全体を調査する料金でないと報酬代が割に合わないという理由かと推測されます。

 

自分の期待に沿う調査にするために、行政の窓口やインターネットを活用して、複数の業者を比較検討すると良いでしょう。

選択肢2.  家の傾き修正業者に傾き調査を依頼する

傾きに限定して調べたいのであれば、家の傾き修正業者に調査依頼しましょう。

「施工は依頼しないが調査だけお願いしたい」と単刀直入に伝えると良いと思います。

 

調査によって傾きは一部だけなのか建物全体なのか途中から急角度でいびつに傾いているのか、これらがすぐに判明します。

傾いている原因と傾きの程度を確認し、修正工事を行うべきかどうか専門家としてアドバイスもしてくれるはずです。

 

家の傾き調査費用の相場は総額10~15万円です。

追加で2階や3階も測量する場合、自宅までの距離が遠い場合などは、調査料金が高くなります。

無料で家の傾き調査をしてくれる工事業者もある?

上記の「家の傾き調査費用の相場は総額10~15万円」という金額は、「家の傾き修正工事を行う予定はないけど、傾きを調査し報告書を提出してほしい」という場合です。

家の傾きを直す工事を検討しているのであれば、傾き調査と見積書の作成を無料でしてくれる業者が多いようです。

 

もちろん経費が掛かっているので、「工事を検討しているふりをして無料で調査してもらう」のはやめておきましょう。

家の傾き調査結果(測量図)の見るべきポイントとは

室内の測量をする場合、レーザー墨出し器および測量用ロッド(目盛り付きの棒)を使用します。

家の中でもっとも高い地点をゼロ点(基準点)として、測ったポイントごとにマイナス何ミリと記載していきます。

 

部屋ごとの段差による再計算を行いながら、測量を進めていきます。

例えば-96という記載があれば、その場所は基準点より9センチ6ミリ低く、その方向に向かって家が傾いているということです。

測量図

建物は人が作る物であるため、一定程度の傾きは許容範囲として認められています。

家の傾きの許容範囲は、新築の家なら3/1,000以内(0.17度以内)、中古住宅なら6/1,000以内(0.34度以内)とされています。

上記測量図では16.5/1,000の傾きがあり、中古住宅の基準を大きく超えていると判断できます。

 

【参考記事】 家の傾きの許容範囲は何度?調べ方から修理費用まで総まとめ

家の傾きの許容範囲は何度?調べ方から修理費用まで総まとめ

 

家の傾き調査報告書から何が分かるのか?

家の傾き調査報告書(測量図)を確認することで、

 

  • 部分的な沈下か
  • 全体的な沈下か
  • 許容範囲内の傾きであるか
  • それぞれの部屋の傾きの傾向と度合い
  • 建物がゆがんでいて、いびつな負担がかかっていないか
  • 床のたわみ具合
  • 次の震災で倒壊の恐れがあるか
  • 家の傾き修正工事が可能かどうか
  • どの工法が適しているか
  • 地盤・基礎に問題があるか

 

以上のことが分かります。

報告書を見ても判断が付かない場合は、遠慮せずに担当者に問い合わせましょう。

調査依頼前に準備しておくものはある?

調査日までに以下の書類を用意しておくと、調査がスムーズになります。

これらをコピーしておけば、より時間短縮になるためおすすめです。

 

  • 平面図(間取り図)
  • 基礎伏図
  • 配置図
  • 新築時の地盤調査結果

 

また、自分や家族が気になっている点をまとめておいて調査前に伝えると、より希望に沿った調査になるはずです。

家の傾きは放置せず、早めに専門家へ調査依頼しよう

家の傾きを放置していても自然に戻ることはなく、悪化していく場合がほとんどです。

傾きは建物への悪影響だけでなく、めまい・頭痛・吐き気などの健康被害も引き起こします。

 

【参考記事】 家の傾きを放置すると危険?不同沈下が建物や体に及ぼす影響のまとめ

家の傾きを放置すると危険?不同沈下が建物や体に及ぼす影響のまとめ

 

専門家による診断で自宅の傾きが許容範囲内であることが分かれば、不安だった気持ちも穏やかになるのではないでしょうか。

住宅診断業者(住宅診断士)もしくは家の傾き修正業者へ調査依頼して自宅の状態を把握しておくことは、きっとご家族の生活にプラスになるはずです。

よくあるご質問

家の傾き調査を依頼できる専門業者を教えてください。
家の傾き調査の依頼先は、住宅診断業者(住宅診断士)もしくは家の傾き修正業者が一般的です。行政の窓口やインターネットを活用して複数の業者を比較検討し、自分のニーズに合った調査をしてくれる業者に依頼しましょう。
家の傾き調査費用の相場を教えてください。
家の傾き調査費用の相場は総額10~15万円です。追加で2階や3階も測量する場合、自宅までの距離が遠い場合などは、調査料金が高くなります。条件によっては無料で調査してくれる業者もあります。
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