家の傾き修正工事の悪徳業者を見抜く9つの確認事項
家の傾き修正工事は、見積もり代金も工事内容もふくめて語るべきことが多く、何もかもが専門的となっています。
専門家ではないお客さまにとっては非常に難解な工事内容です。
ですから、せめて施工会社のホームページで入念に比較し、チェック項目で選別し、その後営業担当者に直接会ってみて信頼のおけると思われるところ1社に絞らざるを得ない実情がある、このような悩ましい業界です。
このような中、多額の工事代金が絡むものですから、残念ながら知識がないことにつけ込んだ悪質・悪徳な業者が一部存在することは事実です。
でもご安心ください。
この悪質・悪徳業者の言動には一定の特徴やパターンがありますから、それを知っていれば、素人でもほぼ見抜けるものです。
悪質・悪徳業者の見抜き方
家の傾き修理・修正工事は、比べるべき対象があまり存在しません。
しかも、そもそもですが、調査や診断で個(戸)別の実態を把握し、それを基にして工事を行なうことになりますから尚更のこととなります。
関連した記事「家の傾き修正業者の選び方。シンプルな3つの選択基準」で当てはまらないことの多い施工会社は避けたほうが賢明だと思います。
この23ヶ条の一部を肉付けして下記に、
- 営業担当者の言動について
- 見積書の内容について
- まとめ
でお示ししましたのでご覧ください。
その上で、複数社と接触し、見積もりを取り、じっくりと対応と内容を比較して、業者の質を見極める事が大切です。
きちんとした工事を行う業者かどうかを見抜く方法は、外構やリフォームなど他の工事でも使えますので、知っておいて損はないでしょう。
営業担当者の言動について
営業担当者に専門的な知識があるかどうかは重要な判断材料になります。
なぜ工事が必要なのか事実に基づいた説明ができるからこそ、その工事を勧めることが出来るのです。
悪質な業者の担当者は詳しい説明をはぐらかして、このままだと家が倒壊するのも時間の問題だ、という風に住人の方の不安感を煽り、誰かに相談する間もとらせず、自分で考える余裕すら与えずに、しつこく契約を迫ってくる事があります。
考える時間を与えられないという点は非常に不可解で、少しでもおかしいな、と感じたら返事は後日すると言って、時間をおきましょう。
また、自社の強みをしっかりアピールすることができる業者の方が、他社の悪口を並べて自社をよく見せようとする業者より信頼できると言えるでしょう。
下記の6つのチェックポイントに当てはまる場合は要注意です。
- 担当者の言葉遣いや身のこなしはどうでしたか?相性は合いそうですか?理由がなくとも違和感を覚えませんでしたか?
- 電話やメールのレスポンスが極端に遅くはないですか?
- 他社のデメリットばかり言っていませんでしたか?
- 不安を煽ってきませんでしたか?
- 考える時間を与えてくれず、契約をせかしてきませんでしたか?
- 押し売りのような電話を何度もかけてきませんでしたか?
見積書の内容について
見積書に対し入念に目を通すことで、過剰な工事や手抜き工事などをする悪徳・悪質な業者を判別できる場合があります。
最初に確認するべき項目は追加料金の有無で、もっとも重要なポイントだと言えるでしょう。
家の傾き修理・修正工事は補修や建具調整が必要になる場合もありますが、ほとんどの施工会社はそれらを別料金としています。
そこまでは普通なのですが、酷いところになると、土を掘ってみて大きな石が出てきたり、水が浅いところに湧いて出たりするだけで追加料金を請求してくるケースがあります。
悪徳・悪質な業者に対して、追加料金が前提になっている契約をしてしまうと、次から次にトラブルを発生させられ、どんどん金額をつり上げられてしまいます。
必要もない工事が行われ、高額な料金を請求されると言った被害に合う恐れがあるのです。
追加料金は発生しません、と明確に記載している見積書を提出してくる業者を選べば、比較的安心できると思います。
見積書内に「一式」表示が多い業者よりも少ない業者のほうが、工事内容が明確な分、信用できると言えるでしょう。
複数社の見積もりの中で、金額が極端に高かったり安かったりしないかの確認も肝心で、ボッタクリや手抜き工事を避けるためにも、相場内の金額を提示している業者を選択することをおすすめします。
- 追加料金の有無について記載されていない見積書ではないですか?
- 工事の内容にあいまいな点が多くありませんか?
- 相場よりかけ離れた高い金額、もしくは安い金額の見積もりではないですか?
まとめ
上記の9つのチェックポイント全てにあてはまらない業者であれば、検討に値する良心的な施工会社だと言えそうです。
見積もり依頼をした中で該当する施工会社がなかった場合には、インターネットなどでもう少し探してみましょう。