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間隙水圧

間隙水圧とは

地面の中には、土や砂の粒と粒の間に小さな隙間があります。この隙間に水が入り込むと、その水に圧力がかかります。この圧力のことを「間隙水圧」と呼びます。

「間隙」は隙間のこと、「水圧」は水の圧力のことで、つまり土の中の隙間にある水の圧力という意味です。例えば、砂浜で波打ち際に立っていると、足元の砂の中に水が入り込んでいるのを感じることができます。この水にもわずかながら圧力がかかっているのです。

間隙水圧が発生するメカニズム

土の中の隙間に水が入り込むと、上から重みがかかります。この重みには、上に積み重なった土の重さと、その上にある建物などの重さが含まれます。これらの重みによって、隙間の水が押されて圧力が生まれます。

また、地下水位より下にある土の中では、常に間隙水圧が発生しています。地下水位が高ければ高いほど、水の重みによって下の方の水により大きな圧力がかかることになります。

雨が降ると地面に水が染み込みます。この水が土の隙間に入り込むことで、新たな間隙水圧が発生します。特に大雨の後は、地面の中の水の量が増えることで、間隙水圧が急激に高くなることがあります。

建設・土木工事における重要性

間隙水圧は土木工事や建物の安全性に大きく関わります。土の中の水圧が高くなりすぎると、土の粒同士のつながりが弱くなり、地盤が不安定になってしまいます。

特に気を付けなければならないのが斜面や崖です。大雨で間隙水圧が高くなると、土の粒同士のつながりが弱くなって崩れやすくなります。これが土砂崩れの主な原因の一つとなっています。

建物を建てる時にも、間隙水圧への対策は欠かせません。基礎工事の際には、地下水の状態を詳しく調べ、必要に応じて水を抜いたり、地盤を強化したりする作業を行います。

間隙水圧の測定方法

間隙水圧を測るには、特別な測定器を使います。主に使われるのが「間隙水圧計」という機械です。これは地面に管を差し込み、その管の中にたまる水の圧力を測る仕組みになっています。

測定器の種類 特徴 主な使用場所
開管式間隙水圧計 管の中の水位を直接測る 建設現場の基礎工事
閉管式間隙水圧計 電気で水圧を測る ダムや堤防の管理
振動弦式間隙水圧計 長期的な測定に向いている 地すべり地帯の監視

対策・管理方法

間隙水圧による問題を防ぐため、様々な対策が取られています。最も基本的なのは、土の中の水を適切に排水することです。排水溝を設置したり、透水性の高い材料を使ったりすることで、水がたまりにくい環境を作ります。

大規模な工事現場では、地下水位を下げる工事を行うこともあります。深い穴を掘って水をくみ出したり、地中に排水管を埋めたりすることで、間隙水圧を制御します。

定期的な点検も重要です。特に雨期や台風シーズンには、地盤の状態を細かく確認し、異常が見つかった場合は速やかに対策を取る必要があります。

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