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ルーフドレイン

「ルーフドレイン」の基本情報

ルーフドレインとは、建物の屋上や陸屋根(平らな屋根)に降った雨水を集めて排水するための穴や装置のことです。「屋根の排水口」と呼ぶこともあります。雨が降ると屋上に水がたまりますが、この水を建物の中の排水管に流す入口として働きます。

屋上に水がたまったままだと、建物に大きな負担がかかったり、水漏れの原因になったりします。ルーフドレインはこうした問題を防ぐ、とても大切な設備なのです。

roof-drain-diagram

ルーフドレインの種類と特徴

ルーフドレインには主に2つの種類があります。一つは「横引き型」で、もう一つは「縦引き型」です。

種類 特徴 向いている場所
横引き型 屋上から横向きに排水管を伸ばし、外壁に沿って下に水を流します 小さな建物や、排水管を建物の中に通せない場合
縦引き型 屋上から真下に排水管を通して水を流します 大きな建物や、見た目を気にする場合

また、材質によっても分かれており、金属製(鉄や銅、アルミなど)と樹脂製(プラスチックのような素材)があります。金属製は丈夫で長持ちしますが、重くて値段が高い傾向があります。樹脂製は軽くて扱いやすく値段も手頃ですが、強い日差しや寒さで傷みやすいことがあります。

ルーフドレインの構造と仕組み

ルーフドレインは、見た目は単純な穴のように見えますが、実は複数のパーツで作られています。主な部品には次のようなものがあります:

  • 受け皿(雨水を集める部分)
  • ごみ止め(落ち葉などの大きなごみが入るのを防ぐ網)
  • 接続部(排水管につなぐ部分)
  • 防水フランジ(水漏れを防ぐための部品)

雨が降ると、屋上に溜まった水は自然と低い場所に流れます。そのため、ルーフドレインは屋上の中でも一番低い場所に設置されることが多いです。水は受け皿に集まり、ごみ止めを通過して排水管へと流れていきます。この時、防水フランジという部品が、屋上と排水管の間から水が漏れるのを防いでいます。

ルーフドレインの設置基準

ルーフドレインの設置には、建物の安全を守るためのルールがあります。建築基準法という法律では、屋上の広さに応じて必要な排水能力が決められています。

例えば、100平方メートル(約30坪)の屋上なら、少なくとも2か所以上にルーフドレインを設置することが望ましいとされています。また、ルーフドレインの間隔は、一般的に15メートル以内に収めるよう推奨されています。

設置場所としては、屋上の中でも水が集まりやすい低い場所を選ぶことが大切です。また、点検や掃除がしやすいように、周りに物を置かないスペースも必要です。

メンテナンスと点検方法

ルーフドレインは定期的な点検と手入れが必要です。特に春と秋の年2回は、落ち葉や土、小石などがつまっていないか確認しましょう。

点検では次のことを確認します。まず、ルーフドレインのふたや網に落ち葉やごみがたまっていないか見ます。次に、水を流して排水の様子を確認します。水が勢いよく流れないときは、何かつまっている可能性があります。また、ルーフドレインの周りの防水層がはがれていないかも大切な確認ポイントです。

掃除の際は、まず大きなごみを手で取り除き、その後ホースなどで水を流して細かいごみも流します。このとき、強い水圧で一気に流すと効果的です。

ルーフドレインの詰まり防止対策

ルーフドレインがつまると、屋上に水がたまり、最悪の場合は水漏れや建物の損傷につながります。つまりを防ぐための対策をいくつか紹介します。

まず、ルーフドレインの上に落ち葉よけの網やかごを設置すると効果的です。これにより大きなごみがドレインに入るのを防げます。また、周辺の樹木の枝を定期的に切り、落ち葉が屋上に落ちる量を減らすことも大切です。

寒い地域では、冬に水が凍ってドレインがつまることがあります。こうした凍結を防ぐために、排水管に断熱材を巻いたり、凍結防止ヒーターを設置したりする方法があります。

交換・リフォーム時の注意点

ルーフドレインは通常10〜15年程度で交換時期を迎えます。錆びや割れ、変形などが見られたら交換を検討しましょう。

交換する際には、まず既存の排水管の大きさや形を確認することが大切です。新しいルーフドレインが古い排水管にきちんとつながるかどうか、事前に確認しておく必要があります。

また、屋上の防水層を傷つけないよう、専門の業者に依頼することをお勧めします。自分で交換しようとして防水層を傷つけてしまうと、かえって水漏れの原因になってしまいます。

最近のルーフドレインには、ごみが入りにくい形状や、掃除がしやすい取り外し可能な部品を持つ製品もあります。交換の際には、こうした管理のしやすさも考慮して選ぶと良いでしょう。

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