自然素材とは
自然素材とは、私たちの身の回りにある木や竹、土など、もともと自然界に存在する材料のことです。人工的に作られた素材とは違い、長い年月をかけて育ち、自然の中から得られるため、人や環境にやさしいといわれています。小学生でも「公園や山で見つける木や石」のように考えると分かりやすいでしょう。
自然素材の特性
自然素材は湿気を吸ったり吐いたりするはたらきがあり、部屋の中を快適にしてくれることがあります。また、木や土の匂いが空気をきれいに感じさせることもあります。ただし、水に弱い素材や、強度を保つために定期的な手入れが必要なものもあるため、扱う際には注意しましょう。
自然素材の主な種類
素材名 | 用途や特性 |
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木材 | 家の柱や壁材などに用いられる。柔らかい手触りで温もりを感じやすい。 |
竹 | 床材や日よけの建材などに利用される。成長が早く、資源を守るという面でも注目されている。 |
土 | 土壁や塗り壁などとして使われる。湿度を調整し、夏は涼しく冬は温かい空間を作りやすい。 |
石 | 基礎や外壁の材料に用いられることが多い。重さがある分、しっかりとした安定感を生み出す。 |
わら | 伝統的な家の屋根材や畳の芯に使われる。軽くて断熱性が高いのが特長。 |
人工素材との違い
自然素材は、もともとある形を生かしながら加工しますが、人工素材は化学的に作り出すことが多いです。人工素材は同じ形を大量につくりやすく、維持管理がしやすい場合があります。一方で自然素材は、加工がやや手間かかったり、大きな物を同じ形で作るのが難しかったりすることがありますが、独特の味わいやぬくもりが魅力といえます。
地盤関連分野との関連性
家を建てるときなどには、地盤をしっかり安定させるためにセメントや特殊な薬液を使うことがあります。しかし、環境に配慮する方法として、土や石を使った昔ながらの工法も大切にされています。たとえば土壁や石積みの構造は、地盤の特性をよく生かして建物を支えることで、自然との調和を目指すやり方ともいわれます。
選ぶ際のメリット・注意点
自然素材を選ぶときには、以下のような点を意識するとよいでしょう。
- 環境へのやさしさを実感しやすい
- 肌触りや香りなど、五感で快適さを感じられる
- 湿気や水分に弱い素材もあるため、こまめな手入れが必要
- 人工素材よりも費用や施工期間が高くなる場合がある