担当者から一言
築20年布基礎、傾きの数値が大きく倒壊の危険性がある空き家です。
図面左側が崖になっていて、4メートルの擁壁の上に建っています。
盛土に問題があった可能性が高く、40センチ以上沈下しています。
中古住宅の基準「6/1,000」を大きく超える「60/1,000」の傾斜があり今にも倒壊しそうです。
弊社以外のすべての業者に、「工事中に倒壊する危険性が高く対応できない」と断られてしまったようです。
まずは倒壊を防ぐために最も傾いている地点だけ小さく掘削し、コンクリート杭を打ち込み家を支えます。
複数個所を同時に掘ってしまうと倒壊する危険性が高まりますから、効率は悪くとも一箇所ずつ作業していきます。
支持層までコンクリート杭を圧入するため、今後は盛土の悪影響を受けることはありません。
「60/1,000」の傾斜を「2/1,000」以内まで修正して埋め戻します。
工期は長くかかってしまいましたが、無事に建物を安定させることができました。
工事期間 | : | 35日間 |
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地域 | : | 神奈川県藤沢市 |
工法 | : | 制振アンダーピニング工法 |
ジャッキ設置箇所 | : | 19ポイント |
結果 | : | 最大403ミリの改善 |
制振アンダーピニング工法(工法解説ページ)
1~2日目
- 機材搬入
- 養生
- 地盤掘削
3~32日目
- 地盤掘削
- コンクリート杭圧入
- 破損配管掘り出し
- ジャッキ設置
33~35日目
- 沈下修正
- ジャッキの高さ固定
- 埋戻し