お客さまからのお声
埋立地に家を建てていて、東日本大震災よる液状化で家が傾いてしまいました。
ドアが自動で閉じてしまったり、部屋で立っているだけでもストレスが溜まるほどでした。
埋立地なので地盤にも不安がありましたし、震災直後と比べると傾きが進行していたと思います。
子供もまだ小さいため、「誤った平衡感覚のまま成長してしまうのではないか」と心配で、夫婦の悩みの種でした。
いま以上に傾きが悪化してからでは遅いと思い、この家を建てた建築会社に相談したところ、レフトハウジングさんを紹介していただきました。
レフトハウジングさんの担当者の方に相談すると、地盤の不安と家の傾きの両方を同時に解決できる工法を提案されたので、お見積もりをお願いしました。
以前に行ったリフォーム工事と同じぐらいの金額でしたが、今後ずっと安全で安心な生活が送れるならば安い買い物だと思い、工事をお願いしました。
工事が終わった今では、わずらわしかった悩みと不安から開放され、家族全員で爽やかな生活が送れています。
担当者から一言
お家の傾き状況とお住まいの地区の地盤データをもとに、技術者間で打ち合わせを行いました。
砂地盤の液状化による被害でしたので、グランドコンパクション工法によって地盤改良と家の傾き修正を行うことが最善だと判断し、お客様へご提案しました。
薬液注入時に違和感を覚えたことで気づいたのですが、地盤全体がかなりアンバランスな強度で、和室の下が特にスカスカになっていたようです。
基礎にいびつな負担がかかっている事に注意を払いながら、慎重に工事を進めて行きました。
予定よりも1日多く工事期間を頂くことで、しっかりと地盤全体を安定させてから家の傾きを水平に戻した事は、とても効果的だったと思います。
布基礎で地盤もかなりゆるく難しい工事でしたが、お客様とご家族の喜んでくれたお顔を拝見しただけで、緊張の連続での疲れも吹っ飛びました。
工事期間 | : | 8日間 |
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地域 | : | 千葉県千葉市 |
薬液注入を開始した深さ | : | 地下6.5メートル |
工法 | : | グランドコンパクション工法 |
結果 | : | 最大63ミリの改善 |
グランドコンパクション工法(工法解説ページ)
1~2日目
- ブルーシート等による養生
- 機材の降ろし(硬化剤、水タンク、圧力計、二重管等)
- 土間の斫り
ブルーシートなどを用いて、ていねいに養生していきます。工事用の機材は駐車場のスペースに搬入しました。お客様との打ち合わせにより、朝の9時より工事開始しました。 | |
薬液注入工事用の材料を搬入しています。セメントは急な雨でも対応できるように、ブルーシートの横に置いておきます。ポンプなどの機材をホースでつなぎ、プラントを作成します。 | |
薬液を注入するときに使う二重管を降ろしました。1本の長さが1メートルで、それぞれを何度もつなぎ足しながら、良好な地盤まで深く掘っていきます。 |
3~5日目
- 手掘り掘削による埋設管確認
- 鉄管によるボーリング調査
- 外部レベル測量
- 二重管による薬液注入
手掘りで土を掘り、埋設管の場所を確認します。二重管で削孔するときに傷つけないように、目視で直接確認します。外からの工事ですので、お出かけになっても大丈夫です。 | |
削孔機を接続して、二重管を高速回転させながら良好な地盤まで削孔していきます。今回は和室付近がもっとも深く、深度6.5メートルまで削孔しました。 | |
家の傾き具合の変化を確認しながら、薬液注入を行なっていきます。地盤沈下の度合いが大きいポイントは、周りより多く注入する必要があります。 |
6~8日目
- 外部レベル測量
- 室内レーザー測量
- 二重管による薬液注入
- 機材片付け、清掃
深さと角度を変えて薬液を注入しています。お家の傾きを直すには、何度も狙うポイントを変えて注入を繰り返す必要があります。 | |
外壁に張り付けてあるゲージを常に確認しながら注入していきます。バランスを取りながら少しずつ傾きを直すために、詳細に確認していきます。 | |
外側だけでなくお部屋の中にもレーザーを飛ばして、慎重に傾きの微調整を行っていきます。水平が確認できたら清掃を行い、家の傾き修正工事完了です。 |